2階建てトラムで飲茶の店へ(香港駆け鉄、その3) [外国鉄道写真]
香港駆け鉄今回は観光客にも有名な2階建てトラムのお話しです。
軽鉄訪問から急いで戻り、野暮用を片付けましてほっと一息。その夜は現地のスタッフと夕食をすることになりました。待ち合わせの場所はハッピーバレーという所にある飲茶レストラン、トラムの支線の終点です。
勿論トラムに乗っていきました!
(画像1)跑馬地(ハッピーバレー)に行く支線は一方通行のループ線になっています。銅鑼湾(トンローワン)の停留所で電車を待ちます。繁華街の狭い道に敷かれた単線を、クルマやバイクに囲まれて電車がやってきました。
(画像2)何とかと煙は高い所へ~のたとえ通り、2階の先頭に陣取ります。タクシー、バス、自家用車に人間まで、みな堂々と道を塞ぎます、その度にトラムは急停車!
繁華街を抜けると右にハッピーバレー競馬場を見ながら走ります。周囲が静かな住宅街になってくると~
(画像3)単線が2本に分かれて、ハッピーバレーの終点に到着します。この辺りはちょっと高級な住宅地で、トラムの沿線には珍しくお洒落なムードも感じられます。
(画像4)お洒落エリアだという証拠に、沿道にこんな看板を発見!香港では日本ブランドは高級のしるし、ですがコレは・・・??
左が東部の北角(ノースポイント)・筲箕湾(サウゲイワン)行き、右が上環(ションワン)・堅尼地城(ケネディタウン)行き乗り場です。周囲は学校や、マンションに囲まれ、画面右手には競馬場が広がっています。
(画像6)電車はご存知のように鉄の箱のような無骨なデザインで、車体の広告で救われている感じです。
待ち合わせの飲茶レストランは電停から坂を上って5分ほど、入り口には旧正月の飾りつけがありました。
(画像9・10)ご近所に住んでいる欧米人も混じる店内は、お洒落なつくり、料理もGoodでした。
(画像11)帰りもトラムで・・ビールなど飲んでしまい、良い気持です。
(画像12)夜も更けてクルマは少なくなりましたが、代わりにこういう人が・・・
明日13日はチャイニーズ・ニューイヤーです。では皆さん
祝悠迎来好的新年!( よいお年を!)
香港軽鐵続きです(香港駆け鉄、その2) [外国鉄道写真]
前回に続き、香港の郊外に路線網を広げ、ベッドタウンの足となっている軽鐵を見てきたお話しです。
雨はますます強く、とても駅の外では撮影できそうもないので、兆康駅での撮影を続けました。(画像1・2)発車する電車と到着する電車がクロスしたり。2方向からの電車が続行で運行したりと、なかなかアクティブです。
香港軽鐵。アジアで最も活気あるLight Railではないでしょうか?
そろそろ時間が気になってきましたので、券売機で切符を買いました。
(画像3)切符です。運賃はゾーン制で、乗り換えもOKです。無札で乗っているのがバレるとえらい高額の罰金!というのも欧米のLight Railと同じシステムです。車内にチケットキャンセラーはありませんでした。
地元の乗客の多くは八達通(オクトパスカード)と呼ばれるカードを使っています。バスやコンビニでも使える、西鐵→軽鐵を乗り継ぐと軽鐵運賃がタダになるなど、色々便利なカードらしいです。
(画像4)オクトパスカードのセンサーです。カードで軽鐵に乗る場合は、センサーにタッチして乗らないと無賃乗車扱いとなる旨、掲示されています。
この方式は乗務員が運賃扱いをしないので、乗降がスピーディなのと、何両連結してもワンマンでOKというメリットがあります。
日本でもLRTの話題が賑やかですが、車輌だけでなく、このような運賃システムを取り入れて合理化を図って欲しいものです。
(画像5)休日の昼間にも拘わらず、3分おき位に電車がやってきます。2連・単行が入り乱れて走っていましたが、単行だとかなりの混雑でした。
この後、2連でやってきた元朗(ユンロン)行きに乗り込みました。もともとは、元朗市内の併用軌道区間で撮影+その後、町の名物食堂で海老ワンタンメンを食べる、というチープかつ優雅な(?)プランを立てていたのですが、豪雨の中で傘差しながら人ごみで撮影する元気も無く、元朗のメインストリートを車内から眺めつつ通り過ぎ、終点の元朗總站へ。
(画像6)元朗總站はショッピングモールの1階に、系統別に4本のホームがあります。照明は暗く、いたって簡素なつくりで、アメリカのバスターミナルを思い出しました。
(画像7)液晶式の出発案内です。行き先や時間のほか、編成(1両か2両か)も表示されます。
(画像8)ループも建物内にあります。手前の線路を左に走った電車が、奥のループで向きを変えて戻ってきました。急カーブのきしり音が天井に反響します。(ひどい写真ですみません)
・・・あいにくの雨のせいで、ここでもお手軽撮影の後、そそくさと香港市内に戻ったのでした。
(画像9・10)メインストリート、青山公路(チンサンゴンロ)の真ん中をセンターリザベーションで走ります。街の感じは変わっていませんね。当時は九広鉄路の運営で、塗装も少し違っていました。
(画像11)香港支社勤務だった私の通勤風景=ウソです!=この頃は西鐵は開通しておらず、香港市内へは元朗からバスか、この電車の終点屯門(ティエンムン)からフェリーでした。
(画像12)香港へのフェリーと接続していた屯門碼頭總站の風景です。元朗總站と同じような作りですが、もっと大規模でした。
・・・・そういえばこのときも雨でした。この線と私、相性が良くないのでしょうか?
なんとも悔しいので、仕事の後で九龍の有名なワンタンメン屋さんに飛び込みました。絶品の味に満足!!
この後は、香港島サイドで、有名なトラムも駆け鉄してまいりました。(続く)
Light Railは文字通り軽鐵(香港駆け鉄、その1) [外国鉄道写真]
先週末に、旧正月前の香港に野暮用で急に出かけました(→遊びではない、ということ)。
でも転んでもただでは起きない、というか無理やり4時間ほど空きを作り、新界地区のベッドタウンを走る軽鐵=Light Railの検分に出かけました。
短い時間で行く事が可能になったのは新しい鉄道が出来たおかげです。その名は西鐵。
(画像1)香港の西鐵は中国国鉄と同じ高規格の通勤電車です。将来は従来からある九広鉄路(西鐵開通に伴い東鐵と改称されました)と直通するとか、運営は企業統合の結果、地下鉄と一元化されています。運賃も通算、乗り換えも自由です。地元の人達は地下鉄ネットワークの一部と思って利用しています。
(画像2)車内風景です。なかなかお洒落な色使い。スタンションポールの上部にTVモニターがついています。東京の通勤電車とは違う感覚ですが、この電車の製造は日本です。
肝心の外観がありません。全駅ホームドア(丸の内線や目黒線方式ではなく、フルカバーの意地悪タイプです)設置のため時間の無い旅行者は写真が撮れない・・・ホームドアは地下鉄にも急速に普及し、今回乗った駅全てがホームドア化されていました。
まああの混雑を考えると、必要な気はしますが・・・
香港市内から約30分で軽鐵との接続駅のひとつ兆康に到着です。古い町が点在する農村と、マンションが林立するニュータウンが混在する場所です。
(画像3・4)西鐵兆康駅は同名の軽鐵駅の真上にあります。西鐵のコンコースから見た線路はこんな風です、ちょっと模型的というか1分の1のプラレール?という印象でした。
(画像5)兆康駅は、いわゆるデルタ線と立体交差による分岐が組み合わさったジャンクションです。昼間でもひっきりなしに各方向から電車がやってきます。
(画像6)電車は単行と2連がありますが、連結車の一部はほぼ永久連結です、急カーブのおかげで2両目の簡易運転台がよく見えます。塗装は生意気にも高速線(九広鉄路や西鐵)と同じです。
(画像7)路線・系統図です。随分複雑に路線が張りめぐらされています、日本なら団地内を走るバスの感覚ですね。
(画像8)カーブはかなりタイトで、そこを2連が身をくねらせて行くのは面白い光景でした。Sカーブで車体幅の半分くらいに盛大に食い違いまくっています!
お判りでしょうが此方は後部で運転台は無し、デザインは些か不細工ですねえ。
(画像9)雨もますます強くなってきまして、屋根の無いところでの撮影はギブアップ(何しろ野暮用の途中なので・・)。
と、いうことで。しばらくこの駅で撮影することにいたしました。(続く)