今週のCedar～：Cedarの今昔写真日記：SSブログ

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映画『わんぱく旋風』の鉄シーン、その2｜また映画ですみません『冬冬の夏休み』ブログトップ

今週のCedar～　[模型もあります] [編集]

今週は踏んだり蹴ったりの1週間でした。ひどい風邪はひくわ、床暖房は故障するわ、仕事は忙しいわ・・・

（1）そんなときにはブログのネタも仕込めずに、またまたゾンビもの（爆）に逃げます。

小田急SE車を思わす丸っこい流線形の前面。窓下のTEEってのは列車名でしょうか？

（2）この車両は半世紀以上前のヨーロッパを走り回った国際特急、TEE＝TRANS EUROPE EXPESS用にフランス国鉄が準備したもの（のモケー）で、我が家に来てから優に半世紀越えのつわもの（?）です。

（3）
TEEとは1950年代後半から急速に発展した国際航空に対抗、ヨーロッパ各国の国鉄が協定を結び、スピードと豪華な車内設備でビジネス客の奪還を目指した特急列車網で、統一された塗装にTEEのエンブレムつき専用車両で運行されました。運行開始からしばらくたった1960年の路線図はこんなです。

（4）お暇な方は白地図に都市名なんか書き込んで遊んでください。

全車1等、ホットな食事サービスつき、国境での機関車付け替えやパスポートチェックを廃止して到達時間短縮、最高運転速度140Kmで走行し、表定速度100㎞を目指す、などが掲げられました。

（5～7）当時は各国の電化方式がばらばらで、かつ進んでなかったので、すべてディーゼル動車列車というのも時代ですね。

（8）このフランス形TEEの形式はX2700、国内特急用の液体式気動車のアコモ改造で、空調もエアコンではなくファンのみだったようです。厨房は付いてますが、食堂はなく食事はシートでサーブされました。
おフランスのTEEってえと、ゲンコツ頭の機関車＋ステンレスの客車のこれ↓が有名ですが、初期にはずいぶん簡素な車両でやってたんですね。

（9）
TEEの全盛期は1960～70年代ですが、このころは思春期まっさかりのCedarがヨーロッパ映画（特にフランスとイタリア映画）にどっぷり嵌ってた頃で、モケーもおフランスを中心としたラインナップに惹かれてた頃でした＝あ、この話は耳タコですね。

（10）モケーはイタリアLIMA製の廉価版（といっても当時はそこそこ高かった）、たぶんにトイ的なつくりで、フランジもご覧の通りの欧州規格。

（11）

（12・13）一見印象把握は悪くないし、走りもそこそこ～

あ、もちろん当時の基準でみたら、のお話で、今見たらご覧のようにモールドも線は太いし、なによりびみょーに実物よりBUSUなんですね・・・

（14）

（15・16）『ヨーロッパの鉄●模×社かカワ●モデル』っていう感じでしょうか？

当時の雑誌でも、LIMA製はヨーロッパの中でもクオリティ評価は低かったですが『TEEの3連などは、他で製品化されてなく、まあまあお買い得』との評価だったのです。（確かに、フライシュマン製のドイツ形やメルクリン製のスイス×オランダ形（アレ？逆だったかな？）に比べると、『全体の格調ってか、特急形モケーとしてのオーラが無いなあ～』みたいなことは感じてましたが・・・・それでも買った当時は憧れのハワイ航路ならぬ『憧れのおフランスTEE』、だったんです。後にROCO製の模型をT堂で見たときはかなり凹みましたが～ァ。
今やこのモケーを人に見せたら、オーナー同様、踏んだり蹴ったり、なんでしょうね。

（17）それでも久々に3両編成に並べてみると・・・う～ん、やっぱり存在感は無いがそこそこカッコいい、塗装といい前面デザインといい、さすがおフランスでんがな（あ、モケーはイタリア製でんがな）、こんなのに乗って、リビエラ海岸沿いに、ビーチに寝転ぶビキニ尾根遺産を見ながらイタリアからフランスに抜けたりしたいなあ・・・
なんて、おフランスかぶれの極東高校生は妄想していたものでした。

（18）残念ながら、実際のこの区間はイタリア形TEEの運行区間でした

そんなこんなで時間があれば、この気動車もレストアしてみるかもですが、そんな暇あるのかなあ～・・・・来年はいろいろ安請け合いしてやることが多いので・・・・

（19）核爆!!

てなわけで、モケー出来高ゼロ週のCedarですた。
しかし、今年の風邪はしつこいです～治りが遅いのは齢のせい？

（20）

ではまた。

2018-12-22 01:12 nice!(25) コメント(22)

nice! 25

風邪は治してください。お大事に！
「国際特急」異次元の近未来のようです。
鉄にゃん「踏んだり蹴ったり」レコードジャケットみたいです。
by hanamura (2018-12-22 04:54)

■hanamura様
1週間丸まるたっても、風邪は治らずです。異次元近未来的ってことは、かなりイケてる？
★はじドラ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2018-12-22 05:32)

床暖故障は辛いですね〜
TEE、メルクリンのカタログや実物誌でみて憧れの存在でした。
自分が行った時はインターシティの時代で、往時の塗装のままの車輌を拝んだのが精々でした。
変化の少ないと勝手に思っているヨーロッパの列車も相当な様変わりですね。
by Chitetsu (2018-12-22 09:45)

　ＴＥＥの存在を知ったのは、朝日新聞社刊の世界の鉄道あたりが最初だったかな。思想的にはＥＵのはしりみたいなものですね。
by モハメイドペーパー (2018-12-22 11:19)

X2700はサイドビューはちょっと古風ですが正面は三次元のRを美しく表現していて愛らしいフェイスですね。その後登場したモダンなガスタービン車にも和む雰囲気が残っているかと思います。黎明期のTEEはツートンカラーですぐに見分けがついたことでしょう。ラインゴールドのカラーリングにも影響を与えたのではないでしょうか。

by 京葉帝都 (2018-12-22 12:30)

◾️Chitetsu様
床暖はなんとか復旧したものの、風邪は治ってないです。
Cedarが憧れてたころのヨーロッパの鉄道は各国ごとに個性的で、国際列車だと、各国とりどりの塗装の客車が繋がって走るのが魅力的でしたね。
今はおんなじようや虫顔ばかりで、つまらないです。
◾️モハメイドペーパー様
朝日新聞社の世界の鉄道や、交友社刊の同名異書は父にねだって買ってもらい、繰り返し眺めたもので、TEEはスター扱いでした。
戦後10年ちょっとで、かつての敵国間にこんな列車が走るのが、島国の日本人は不思議に思いました。
◾️京葉帝都様
X2700は以降のガスタービン車などに通じるデザインの走りですね。
TEE色、ヨーロッパらしい深みのある赤が印象的で、落ち着きと先進感が共存できる色でした。最近のヨーロッパ車両の色ときたら〜

by Cedar (2018-12-22 13:01)

子供の頃、フランスTEEを鉄道図鑑で見てあまりカッコ良く見えなかったのは今考えると内燃車だからですね（パンタ好きなんで）TGVの試作車もガスタービンでとんでもないスピード出してましたっけ。
お身体くれぐれもご自愛ください。
by チャッピー。 (2018-12-22 14:31)

子供のころ絵本でみました。懐かしい。保存とかしてるのかしら。なんか当時は未来を夢見ていました。いまは寝てても夢あまりみません。
by ひでほ (2018-12-22 18:03)

■チャッピー様
初期のTEEは記事に書いたように全て内燃車でした、その後各国の電化と需要の増加で、増解結の容易な客車をELが牽くTEEが増えていきました。電車形（実質はELのプッシュプル）TEEはスイス形だけでしたね。
■ひでほ様
X2700はTEE用も含め、ほぼ全車が車体乗せ変えて、一般用気動車に生まれ変わったようです。
by Cedar (2018-12-22 21:57)

★ぷっぷく様
★モボ様
★nd502様
★gardenwalker様
★myossy様
★xml_xsl様
★あおたけ様
nice!ありがとうございます

by Cedar (2018-12-22 23:35)