還暦過ぎてロストヴァージン!(その8、阪急甲陽線) [昨今鉄写真]
4月23日朝、東京から飛んできたCedarがついたのはここでした。
(1)
特急新開地行きが緑の中に走り去っていくと・・・
目の前にはこんな線路が広がってました。
(2)
本線から奥の側線には折り返しでしか入れない~ポイントの番手もかなり小さいし
なんだか面倒っちい配線ですね。
(3)
ここは阪急神戸線夙川、午後からのイベント出席の前に『ロストヴァージンin関西』をひとつやっつけようと、長らく未乗だった甲陽線にやってきました。
(4・5)
まずはこの接続っぷりが痺れます!なんたって『俺は直角』なんですから~シグ鉄さんの命名を勝手にお借りしました。
(6・7)こういう接続って別会社なら関東にもありますが、同じ会社では珍しい~特急で通過するたび電車の正面がちらりと見えて、いつかは乗らなきゃ~と思いながら何10年の歳月が流れました。
(8)
(参考画像)こんなに古い時代じゃないですが、通過する特急から垣間見た甲陽線電車の顔はずいぶん古めかしかったような・・・・
同じ会社なら2線をつなぐ連絡線があるのは当然、こりゃまた嬉しい急カーブです。
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ちなみに塚口で接続する伊丹線も、かつてはこんな具合だったとか?
で、いよいよ乗ります!横浜市営地下鉄ブルーライン以来のヴァージンロードへ。
唯一の中間駅苦楽園口では、夙川行き電車と交換しますが、2本の電車がゆっくりと同時進入するのが印象的です。
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苦楽園口を発車すると夙川の鉄橋を渡るので、ここは余所者らしく帰り道に撮影しましたよ。
以下(11・12)がその写真です。
桜の花が満開ならだれでも絵葉書写真が撮れる聖地、って感じです。
葉桜のこの日は、凝ったランニングウェアの近隣住民のジョギングコース状態~そうか土曜の朝でした。
山すそっぽいところを走りカーブを曲がると、次はもう終点甲陽園、
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駅から出てみると、なんだか高級住宅地な感じが侮れない~
(14)駅前にはオサレなパン屋さん(ブウランジュリイか)もあったりして・・・
(15)阪急の駅前に阪神バスの停留所=ま、今や系列会社だから無問題。
東京に帰っていろいろ調べてみたら、甲陽園ってトンでもないリゾート地だったんですね。
シアターデコ建築の甲陽劇場や、遊園地、撮影所、高級料亭のつるやなどがあったらしいです。
(参考写真)阪神間モダニズムはアメリカのインタアーバンのビジネスモデルでもある=都心にはターミナルデパート、沿線には住宅開発、そして終点にはリゾート開発・・・・阪急はこの手法を積極的にとり入れましたんでした。
そしてこちらは、遊園地や劇場が無くなり、住宅地になりつつあった時期の写真です。
駅の位置は今と同じ、夙川寄りのカーブもそのままです。
(16)2線あった発着線が1線になってますが駅舎も当時のままのようです。(17・18)
2線だった形跡はホームに残っていましたよ。
こういうのを気にするのも旅の興奮ってヤツでしょうか・・
運転間隔は本線にあわせて10分ヘッド、夙川・甲陽園での折り返し時間の短さ、苦楽園口での行き違いなど、まさしくケーブルカー的運行です。
(19)行きがけに印象的だった交換シーンも正しい鉄らしく撮影しました。
(20~22)上下列車が同時に静々と駅に入って停車、
(23・24)そして同時に発車
しかし、苦楽園口って深い駅名~ほにゃら丘とかふにゃら台より思慮深いなあ=これも阪神間モダニズム文化か?
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甲陽園の山側や、苦楽園って日本有数の高級住宅地なんですね~ひえええ!
某鉄仲間によれば沿線別平均所得日本1なんだって~ひえええ!
たかが吹けば飛ぶよな盲腸線と侮れない~
もっともそういう人が電車乗るかどうかは別ですが・・・
ちなみに2位は阪急今津線、さて3位はドコでしょうか?
そんなこんなの甲陽線。この時は同系3連×2編成で行ったりきたり、片方の編成のみ密連が着いてますね。
(26・27)それとも向こうの編成の反対側が密連で2本つなげて6連でも使うとか=でも本線各停は8連だしなあ・・この辺は青春Mさんあたりに聞いてみよう。
わからないことはいくら考えてもわからないので、夙川に戻ります、正面に見えるマンションのデザインもなんだかこの辺っぽい~す。
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まさかの右側線進入!!
(29)なはずは無くトーゼン『俺は直角』でした。
この後は梅田まで特急でかっ飛び~のはずが
なぜかこの駅(↓)で途中下車~
(30)
その理由は次回で・・・
ではまた。
あれ?
by FTドルフィン (2016-05-01 08:05)
■FTドルフィン様
失礼しました。記事ダブり削除しました。
by Cedar (2016-05-01 08:30)
阪急の線路はやはり軌道線の血が今も生きているのですね。
急カーブに萌えます。
by Chitetsu (2016-05-01 09:49)
■Chitetsu様
やはり阪急は神戸線ですね、軌道法の600vなのに高速電車!
昭和30年代に130km出しちゃうくせに、支線には急カーブ。
沿線の空気から独特で、その辺まで撮れたらいいなぁ、と思いました。
昔TMSに甲陽線イメージのpoint to pointレイアウトプランが出てきたのが記憶にあります。
by Cedar (2016-05-01 11:36)
★モボ様
★AKI様
nice!ありがとうございますます
by Cedar (2016-05-01 11:38)
こんにちは ご指名ありがとうございます
神戸線の6000系はもともと6+2、6120〜は2連の増結用、なので密連装備だったと思います(でも写真の6120、違いますね・・?)
山陽乗り入れ中止で不要→Tをはさんで3両でワンマン化、支線運用になりました。ご推察どおり3+3もアリで、本線ではなく今津(北)線を走っています。なおコンビを組むのは別の非ワンマン3連・・(ややこしいですネ)以上しったかぶり情報でした
ところで3番の写真(1105)、撮られたのが10時40分くらいでしたら、ワタシ乗ってます!!
by 青春M (2016-05-01 11:52)
■青春M様
早速ありがとうございます。ってことは、6021の編成は6連にも使い、6020編成は甲陽線に閉じこもりか。
3の写真は正にその時間でした、わーい、なんたる偶然!
by Cedar (2016-05-01 14:07)
★しおつ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2016-05-01 15:01)
京成金町線でないことはわかりますが・・
東急目黒線かなあ?
蒲を切り離して、いいとこ取りしてますから。
苦楽園の鉄橋、私が行った時は紅葉がきれいでした。
by シグ鉄 (2016-05-01 16:41)
■シグ鉄様
クイズに反応していただきましたね。
答えは今度お会いしたときに・・
ちなみにネタ元はカレですから。
by Cedar (2016-05-01 16:49)
むかしTMSのシーナリーガイドで甲陽園の記事があり、
それを読んで、素敵だなあ、と憧れました。
今でも雰囲気はさほど変わっていないような。
おっとりとした街並みや駅の具合は良いなあ。
...わたしの住む近くの豊島園駅だって...
...はっきり負けですねえ、これは。
by ナツパパ (2016-05-01 17:28)
甲陽線、昔乗車した記憶がよみがえってきました。
沿線高級そうであこがれます。
決して常磐線にはない香りだっぺ。
十三は飲みにいかれたと見た?。
毎日吹田工場に顔だしていたら・・・
宮原電車区の西八のどんけつ(高槻吹田派出助役さんがいろんな電車区に電話して事業用旧国が撮れるように便宜をはかってくれた)にクモエ21がいて、それを撮影してふらふら歩いていたら十三にたどりついたです。当時からあやしいお店がいっぱいありました。
by ひでほ (2016-05-01 17:40)
こんにちは。
線路配置がイイですね~。連絡線?が車止めに向かって下っているのが何気にツボです。
昔は本線とつながっていて、週末は直通列車が
急カーブのホームで客扱い…とかだったら興奮しちゃいます(笑)
by からんだ (2016-05-01 18:14)
■ナツパパ様
甲陽線への憧れは関東電車鉄には強いですね。
当時走ってた電車も良かったし(院電や加越能客車の電車化とか)・・
豊島園の回りもいい住宅地じゃないですか。
■ひでほ様
阪急神戸線って西宮北口過ぎると空気が変わると、昔は言われたとか。
十三で何をしたかは次回のお楽しみです。あやしさは健在でした。
■からんだ様
>昔は本線とつながっていて、週末は直通列車が
戦前はそうだったかも、今の線路配置だと、甲陽園→梅田直通のみ可能ですね。
by Cedar (2016-05-01 19:51)
★hanamura様
★nd502様
★あおたけ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2016-05-01 19:54)
関西の私鉄は沿線開発にも積極的ですからね。
関東のイナカモンにとっては阪急は上品なイメージしかないですから、
住んでみたいという単純な感想しか生まれません(w)
by 浅屋高左衛門 (2016-05-01 21:54)
■浅屋高左衛門様
書いてらっしゃること、そのままCedarの感想です。
それだけ阪急はブランディング上手ってことですね。
★nexus6様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2016-05-01 22:10)
★あるまーき様
★ねじまき鳥様
★とーる様
★ぷっぷく様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2016-05-01 23:42)
高級住宅地、文教都市のイメージが強い甲陽線沿線にはスイーツのお店が結構あるようで、日中はそこへ向かうお客さんも乗車されているのでは、と想像しています。
地図上では1本の路線に直角で突き当たる駅はいくつか見られます。かつて地上時代の小松駅では鵜川遊泉寺行の電車のお顔が見えました。夙川駅の配線と電車の位置関係は阪神急行時代をそのまま伝えているようです。
NY地下鉄Sラインのタイムズスクエア駅も1,2,3ラインに対して行き止まりと連絡線がありました。ただこちらは歴史的にはSラインのほうが先に開通した路線(元々複々線)でした。
by 京葉帝都 (2016-05-02 01:50)
■京葉帝都様
Cedarが乗ったときは、苦楽園口での乗り降りが多かったですね。あの沿線でスイーツ~いいですねえ。
北鉄とNYタイムズスクエア、どちらも行きました。Sラインの連絡線が分かれていくところはなかなかダイナミックですよね。
by Cedar (2016-05-02 02:09)
退院おめでとうございます。
阪急が車輌だけではなく経営手法の源流がアメリカのインターアーバンにあるとは知りませんでした。これは新鮮な発見です。そうなるとかつて全盛を誇ったアメリカ勢が今や跡形もなく、対して日本側はそれなりの地位を維持してるのに興味を惹かれます。文中でも触れられていましたが、そういう沿線のブランディングがうまかったのでしょうか。彼我を分けたのは車社会の発展だけではないのかもしれません。
by 道草人生 (2016-05-02 06:26)
■道草人生様
インタアーバンのビジネスモデルは、かのPEのヘンリー・ハンティントンやシカゴのサミュエル・インスルなどによってある程度成功したものの、都市の人口集積がそれほどでもなかったアメリカでは持続しなかったのです。
アメリカの資本主義は顧客より資本家と株主の利益優先なので、少しでも収益性が下がると容赦無く事業撤退しますし、
アメリカの電鉄事業はブランドと言う考えが芽生える前に終わったですしね。
by Cedar (2016-05-02 09:49)
★宝生富貴様
★mentaiko様
★コミックン様
★芝浦鉄親父様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2016-05-02 11:11)
夙川、苦楽園口、甲陽園なつかしいですねぇ。
ムカシもオサレなお店の多い芦屋からコノあたり、阪神尼の住人がわざわざお出かけして、おデートコースにしていたものでした。
・・・・いつかは、ココに住めたらいいなぁ。
しかしいつもクルマで行ったので、実は未だに甲陽園線乗ったことがありませんです!!
by 尼セン阪鉄 (2016-05-02 13:43)
■尼セン阪鉄様
高校の同級生の実家が夙川で夏休みに押しかけたら、えらい豪邸でびっくりしたのを憶えています。三宮まで迎えに来てくれるというので阪急の夙川まで行くと言ったら『実家に いるときはいつも車やねん』と運転手付きの黒塗りが・・・
東京では、四畳半アパートに住んでいたのに~関西人こわ~と思った瞬間でした。
by Cedar (2016-05-02 16:04)
★banpeiyu様
★剛力ラブ様
★mangahara様
★nandenkanden様
★dougakunen様
★shingeki様
★モグラたたき様
★宝生富貴様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2016-05-02 16:07)
甲陽線と伊丹線は、わたしも未体験です。
学生時代、いつでも乗れる…
とタカをくくっておりまして、なぜかそのまま未体験に終わり、未だに踏破できていません。
レポ、楽しく拝見させていただきました。
by のり (2016-05-02 18:29)
■のり様
>いつでも乗れる…とタカをくくっておりまして、なぜかそのまま未体験に終わり、未だに踏破できていません
そうそう、『ロストヴァージンシリーズ』の多くはそういう路線です。東京にまだそんな路線が結構残っています。
関西だと南海の各支線、神鉄の先の方、山陽網干線、近鉄南大阪線系の各支線・・・死ぬまでに全部乗れるかなあ・・??
好きな線は何回も乗るのにねえ。
by Cedar (2016-05-02 20:55)
★hideta‐O様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2016-05-04 23:51)