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蒲原鉄道分解写真(昭和55年5月) [昔鉄写真]

昨日から大相撲秋場所が始まりました。突然ですが『分解写真』って憶えてらっしゃるでしょうか?
分解写真.jpgスローモーション再生の原点といえる技術で、相撲の生中継を民放で最後までやっていた日本テレビが、昭和30年代後半に導入したそうです。 
おおかんばら拡大01.JPG
大相撲中継に遅れることおよそ20年!昭和55年5月、Cedar撮影の『分解写真』をご覧下さい=今は亡きローカル私鉄、蒲原鉄道の大蒲原駅での情景です。

 


蒲原鉄道の中心駅か?と思えるような駅名ですが、実際はローカル駅そのものでした。副本線も貨物側線もレールは錆び、長く使われた形跡はありません。大蒲原01.JPG

辺りに人の気配すらなく、レールが光っていなかったらほんとに電車くるの?と思えるくらい鄙びた風景ですが、辺りの静寂に混じり始めたモーター音が徐々に大きくなって来るのに合わせて、何処からともなくお客さんがやってきます。
大蒲原02.JPGおおかんばら.JPG大蒲原04.JPG
この3駒で1分はかかっていました。まさしくスローモーション映像を見ているよう、でした…

単行電車が到着。ちっぽけな電車ですが、人々の暮らしの支えとなっている頼もしさを感じます。

大蒲原05.JPG大蒲原06.JPG大蒲原07.JPG

電車の直前を横断していく下車客、当たり前のように電車は待ちます。

電車も人々の動きも、全てがゆっくりしていて、Cedarが知っている都市近郊の電車とは全く違うリズム。これが当時のこのエリアで暮らす人々のリズム、だったのでしょうね。

雪に埋もれる冬場の厳しさが想像出来ない、のんびりした時間が流れていました~

大蒲原08.JPG大蒲原09.JPG

やがて、ゆっくりと発車していく電車を見送ると・・・・大蒲原10.JPG

あたりは元の静けさに戻りました~次の電車は2時間後…

デジカメなら連写モードで撮ればなんでもないですし、そもそも今なら動画ですよね。
当時もモータードライブはあったものの(=勿論Cedarはそんなものは持ってませんでしたが~)、この鄙びた景色には『分解写真』が相応しい気がします。

まあ、こんな鉄道風景が、デジカメの時代まで生き残ってるはずもないですが。

蒲原はこの日1日をかけて、加茂~村松間のほか、村松の車庫にも訪問して五泉 までの全線を乗りました。別のカットは折を見て、またの機会に。


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コメント 16

京阪快急3000

蒲原鉄道ですか・・・。

本当にのんびりとした光景が感じ取ることができますね。

続きを楽しみにしております。
by 京阪快急3000 (2013-09-16 06:48) 

影武者

古いカメラを触っていると、デジカメやモードラ機にはない心地よいリズム感がありますね。
ジャコッ、ジャコッと巻き上げて静かにレリーズを切れば、パシャッと快い音を立てて走る
布幕シャッター。人の感覚に合った道具にはこんな情景が似合います。
by 影武者 (2013-09-16 07:13) 

Cedar

■京阪快急3000様
おはようございます。こんな鉄道が存在できた時代もありました。この辺りの風景も随分かわっているのでしょうね。
■影武者様
古いものが何でもいい、とは思いませんが、1コマずつ撮ってる、っていう充実感がフィルムカメラにはあります。このときのボディはまだ家にあるのですが・・

★やまびこ3様
nice!ありがとうございます



by Cedar (2013-09-16 08:33) 

狂電関人

Cedarさま

大蒲原。
七谷、高松とともに大好きな駅です。
なんといっても、その駅の周辺の長閑な日本の田舎風景が広がっているのが
この駅の最大の魅力です。
この駅での交換は、冬鳥越へのスキー臨が走った時に一度だけ見ました。
by 狂電関人 (2013-09-16 08:50) 

hanamura

台風が来る前に、わ鐵に乗りまくってきました。日光からバスで間藤駅に立った、私の感覚に似ているかもしれません。追々掲載しますので、拙ブログもよろしくお願いします。
by hanamura (2013-09-16 09:02) 

EF510-230

「分解写真」という言葉、忘れていました。今なら「ハイスピードカメラ」ですね。でも、こんなにのんびりした情景ならばそんなものいりませんね。

by EF510-230 (2013-09-16 10:02) 

FTドルフィン

ローカル線ビジネス・・・なんて言うなら
真に、こういう雰囲気を再現して欲しいなぁ〜・・・

昔は、1コマ1コマ大切に撮ってましたよね。

by FTドルフィン (2013-09-16 10:54) 

Cedar

■狂電関人様
この前に七谷で交換風景を撮りました。雪の季節の厳しさはなく、なんとものんびりした雰囲気でしたが、この雰囲気=厳しい経営の現れだったのでしょうね。
■hanamura様
わ鉄も足尾線時代に乗って以来です(!)、記事の方楽しみに拝見します。
■EF510-230様
分解写真は速攻でヴィデオ再生が出来ない頃の秘密兵器でした。スポーツに熱心な日テレらしい発明でした。当時は相撲協会映画部が16mmで記録していた時代ですからね・・・
蒲原のこのスピード、モードラ連写とかは全く不要です。
■FTドルフィン様
>1コマ1コマ大切に撮って・・・
全くです。何しろDP代も馬鹿にならず、現像機 を持ってる友人の家で手現像にトライしたりした時代です。現像室は押入れで、めちゃくちゃ暑かった~!

★モボ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-09-16 13:30) 

Cedar

★フジトモ様
★Reirei様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-09-16 22:20) 

Chitetsu

分解写真、漫画の原理みたいですね。
一コマずつフィルムを巻く感触を思い出しました。
ついでに、フィルムを巻くのが追いつかずに途中で電車が切れちゃった悔しい画像も思い出しました〜。
by Chitetsu (2013-09-17 07:26) 

のり

時が止まった風景ですね。とっても素敵です。
分解写真、かつては分解写真ごっこなんてのもやりましたし、漫才のネタにもされてましたね。懐かしいですが、とてもよく考えられた再生方法だったと思います。
by のり (2013-09-17 08:27) 

Cedar

■Chitetsu様
巻き上げ、シャッター切るあの感覚、懐かしですよね。被写体が動き、タイミングを決めてシャッター切ると、隣のヤツは自分と違うタイミングだったりすると、気になって。
■のり様
分解写真ごっこ、やりましたね!
ビデオテープ未発達時代の画期的技術だったようです。
by Cedar (2013-09-17 09:00) 

Cedar

★あおたけ様
★suzuran6様
★takechan様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-09-17 09:03) 

Cedar

★nexus6様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-09-18 08:33) 

Cedar

★CROSTON様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-09-18 16:21) 

Cedar

★arail206様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-09-18 23:13) 

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