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続、カラーネガ発掘!(インタアーバンな福井鉄道) [昔鉄写真]

前回の北鉄に続いて、昭和52年5月の北陸撮り鉄旅(~なんて言葉は当時は勿論無かった・・)での撮影~最近出てきたカラーネガです。

s52福井鉄道03.JPG(1)
今回はこちら~そうです、そろそろ消えてしまう、との噂しきりのこの電車です。
当時、アメリカに行ったことも無かったのにインタアーバン好きのCedarにとって、まさにアイドルでしたね。

 

この時は、定番の市役所前の分岐でモノクロ撮影した後、足羽川を渡る路面区間でカラー撮影しました。

しばし待っていると、やってきました~急行用200形連接車。

(1)本場のインタアーバンもかくや!っていう痺れる光景ですね~s52福井鉄道01.JPGs52福井鉄道02.JPG

当時は国鉄に堂々と渡り合って、福井と武生間の都市間輸送を担って活躍していました。羽根を広げたようなヘッドマークもカッコいいです。

武生行き急行が通過してまもなく、今度は福井行きが通過~当時はクーラーこそ無かったものの、クロスシートに座って路面区間を行く楽しみ=インタアーバン気分は、ここ福井と名鉄岐阜でしか味わえませんでした。
s52福井鉄道04.JPG(2)
この当時=昭和50年代初めは、地方私鉄にもユニークな自社発注車が多く残っていた時代でした。
その中でも、この電車はピカイチだと思います。~かてて加えて、こんな電車が路面区間を急行運転するだけでも、Cedarにとっては最高!でした。

更に急行と普通の車両が違うのも魅力でした。この普通車がまた、魅力的でしたねえ~s52福井鉄道06.JPG

(3・4)南海から来た木造車を鋼体化した80形、京阪京津線の260あたりに通じるスタイルで、普通車の主力でした。路面停留所での停車時、可動式ステップの動きも興味深々でした。
s52福井鉄道05.JPG
派手な広告電車は福井鉄道が草分けだったのでは?と思います。今や大手私鉄やJRでも当たり前になってしまいましたねえ。
この時は消えてましたが、200形の急行ヘッドマークに広告)が入っていた時期もありました。福井駅前乗降風景.jpg(5)
昭和42年の福井駅前、撮影者は父です。 ステップをよじ登るお客さんも写っています。鉄道線形電車が路面で客扱いするシーンも、ここと岐阜でしか見られませんでした。バリアフリーには逆行してますが、Cedarには痺れる光景です。

200形が消えたら、こんなシーンも見納めです。



electroliner1109.jpg(6)
急行用()と各停用()の電車が使い分けられているのを見て、はるかシカゴの高速インタアーバン、ノースショアラインにまで思いを馳せてしまう・・・妄想癖はその頃からでしたね。CNS MIL 02 .jpg(7)


(8)最後の写真は3・4の編成の後追いです。
この写真だけがなぜかモノクロでした~いったいどういう使い分けをしていたのか・・全く記憶にありません・・・気になるのは、去っていく電車が非貫通3枚窓に見えます・・・。
s52福井鉄道07.JPG
昭和50年代はクルマの数もまだ少なく、低い家並みの広い道を横切る自転車軍団も、何だかのんびりしていますね。

こういう感じの街並み、クルマと電車と人々の共存風景~今ではこれも懐かしいですね・・・

その後の福井鉄道は名鉄岐阜の転入車に加えて、低床車の導入も進んでいるようで、サバーバンとして生き残りを目指しているようです
。インタアーバン好きは、200形の行く末がとても心配です。


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コメント 16

EF510-230

福井鉄道はれっきとした鉄道かと思っていたら、最近は路面電車の扱いをされることが多くなってきたようです。車両も名鉄からの転入車や最近出たえらくかっこいいLRV、「フクラム」とかいうやつはまさに路面電車です。
by EF510-230 (2013-07-03 23:07) 

Cedar

■EF510-230様
LRT化=路面電車化は世界的趨勢とはいえ、インタアーバン好きとしてはちょっとつまらないですね~。さらにつまらないのは日本のLRVは高速運転しないことです。以前乗ったオレゴン州ポートランドのLRTは最高85kmは出してました。
by Cedar (2013-07-04 01:05) 

Chitetsu

福井の200形が路面を走るシーンは格好良いですね。
二段のステップがゆるゆる出てきてよじ登る光景、目に焼き付いています。
冬場雪が降っている時に電車降りるのは、ステップですっ転びそうです。
地元の人は慣れているんでしょうが。
by Chitetsu (2013-07-04 06:57) 

NO NAME

高床式の鉄道線の電車が福井の大通りの真ん中の併用軌道を走る風景には、びっくりさせられましたね。
クロスシートの200形連接高性能車で急行を走らせた時が福鉄の最盛期でしたね。
200形でデビュー間もない1963年に訪れました。
弊ホームページに載せてありますので、よければ、ご覧願います。
http://6.fan-site.net/~haasan55/Fukui.htm
ところで。京急の木造車が福鉄に走っていたのは知らない人が多いようですね。
福武線になく、廃止になった南越線ですが!
by NO NAME (2013-07-04 14:22) 

KEY坊

福井の急行用200形 ..
何となく京成1600形に似てて好いなぁ〜
ヘッドマークも◯にウイング (天空雲) の「開運」にチョイ似で ..
これでクロスシートだったとは痺れますね !!
シカゴのインターアーバン、東武だと思っちゃいました !(◎_◎;)
by KEY坊 (2013-07-04 16:18) 

伊豆之国

福井鉄道には、今から12年ほど前の夏休み、以前にも書いた北陸鉄道を訪れたその旅でこちらにも乗り、福井駅前と武生新の間を往復しています。惜しいことに乗った車両は覚えていないのですが、図体の大きい高床の電車が大通りのど真ん中を走り抜け、市内の停留所に着く度に何段ものステップを降ろして行く光景は、鉄道雑誌で何度も見ていたものの、実際に見るとやはり驚きを隠せなかったものです。武生市改め越前市は、紫式部ゆかりの町として知られ、史跡公園も整備されていますが、紫式部自身はこの町には余り良い思い出はなかったとか。
思い出というと、私がその福井の旅で味わった、甘いものなのにほろ苦い思い出になってしまった、「日本人(の大部分)の常識では真夏の味覚」という名物のお菓子の話。以前、福井県に本社がある業者の方から、冬になると勤務先によく「お土産」で「福井の水羊羹」を持って来たことがありました。これが結構美味で、「今度福井に行くことがあったら、ぜひ買ってみたい」と思っていました。その福井を訪れたとき、駅の売店や土産物屋で「福井名物の水羊羹」を買おうとしたところ、どこにも売っていなかったのでがっかり。「ひょっとして特別に作られている『幻の銘菓』ではないか」と思っていたところ、後になって新聞記事を見て「福井では水羊羹は冬にコタツの上で食べるもので、冬季限定でしか作っていない」ということを知り、「道理で真夏に行ってもどこにもないのは当たり前だったんだ」ということがわかったのでした。「福井の冬の水羊羹」の「謎」は、その後TV番組「ケンミンSHOW」でも放映されていました。
by 伊豆之国 (2013-07-04 20:00) 

のり

これはまた、素晴らしい写真ですね。
先行きが全く見えなかった福鉄ですが、名鉄の親会社としての撤退から、自治体が存続に向けての支援を本格化。今春の低床新型電車は、驚きました。目にも鮮やかなオレンジの車体に、全長30mにも及ぼうかという大きさ。
ようやく明るい兆しが見え始めてきたようです。
by のり (2013-07-04 20:50) 

Cedar

■Chitetsu様
路面を行く鉄道線の電車、かつてはあちこちに見られましたが今や福井と熊本だけです~熊本はほんのちょっとだけだし。
そうだ・・中越地方鉄道にもありましたっけ??
■NO NAME様
1963の福井鉄道の姿は何度も拝見させていただいております。国鉄がローカル輸送に熱心でないあの頃が地方私鉄の全盛期だったのですね。
南越線には結局行っておらず、社武生の駅でチラッと撮影しただけでした。
■KEY坊様
湘南形2枚窓は昭和3~40年代のトップモードでした。シカゴの電車、東武に似ていると思われたのは急行用各停用どっちでしょうか?
■伊豆之国様
福井の水羊羹のお話、興味深いですね~。
ずっと東京にしか住んだことの無い私は、今日の夕方水羊羹を買ってきたところです。

★モボ様
★oomori様
★nexus6様
★やまびこ3様
★あるまーき様
nice!ありがとうございます

by Cedar (2013-07-04 20:55) 

Cedar

■のり様
ありがとうございます。
抵床新形車は確かに素晴らしいですが、引き換えに200形引退~と言う噂が気になります。行政の支援がうまく行って電車が残るのは嬉しいのですが・・
堺トラムと引き換えにモ161が引退するのでは?と心配しています。
by Cedar (2013-07-04 21:02) 

KEY坊

Cedar 様、明けの日の職場から、おはようございます !!
各停用でございます。東武の旧型みたいにゲテっぽいところが興味を
惹かれました。運転台を覗いて見たい電車です。
それにしても、昨今の車両はどれも画一的で優等生ぽい観で、Cedar様のブログの画像、楽しませて頂いております。
by KEY坊 (2013-07-05 07:13) 

Cedar

■KEY坊様
お早うございます。シカゴの電車は正に東武の古い鋼製電車と同年代の生まれです。
最近は電車もメーカーのお仕着せが増えているのは、コスト削減のためとは言え寂しく感じます。
by Cedar (2013-07-05 11:06) 

あおたけ

いつもながら貴重なお写真をありがとうございます。
復刻塗装とはいえ、この当時とほぼ変わらない姿の電車が、
今でも走っていることに、あらためて驚きと嬉しさを感じます。
現在の200形はラッシュ時の助っ人が主な仕事で、
足羽川を渡る路面区間では交通量がもっとも多い時間帯。
クルマに被らず、このようにスッキリと撮るのは
難しい状況になってしまいました(^^;)

by あおたけ (2013-07-05 11:46) 

京葉帝都

200形は一度乗車したことがありました。均整がとれたスタイルでなかなか重厚でした。正面の窓が少しセットバックしているあたりはEH10からの流れで精悍に見えます。ビデオや雑誌で見たことがありますが、アメリカでは今でも地方の街中の両サイドに道路がある路面電車のような線路に貨物列車やアムトラックが走っているのには驚きました。
by 京葉帝都 (2013-07-05 12:07) 

なにわ

この80も、高性能化されて、冷房化されるんですけどね。
併用軌道があれば、なんでも路面電車扱いするのは困ったことです。
江ノ電、福鉄、京津線、嵐電、などなど。困ったことに日本路面電車愛好会なんて好きもの集団が、昔に対象を増やすために併用軌道の小型車はなんでも路面電車というカテゴライズをしてしまったものだから。

ところで、シカゴ北岸鉄道の場合、エレクトロライナーはともかく、それ以外は各停から特急まで別け隔てなく入っていたのでは。
by なにわ (2013-07-05 18:09) 

Cedar

■あおたけ様
>クルマに被らず、このようにスッキリと撮る~
いえいえこの時も結構被られました。でも今となっては被った車も時代が偲べて面白いし、路面区間故の楽しさと思います。
■京葉帝都様
アメリカでは一般鉄道の併用軌道は『STREET RUNNING』と言って結構ポピュラーな存在です。私が行ってみたのはサンフランシスコの対岸オークランドで、AMTRACKやCALトレインが通過する区間でした。
■なにわ様
併用軌道=路面電車というのは、江ノ電を路面電車として扱う風潮ですね。
ノースショアのカテゴライズは厳密に言えば仰るとおりですが~まあお許しを!

★FTドルフィン様
nice!ありがとうございます



by Cedar (2013-07-05 21:19) 

Cedar

★ぷっぷく様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-07-06 02:30) 

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