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春なのに『冬のリビエラ』(2005年3月) [海外出張+空き時間鉄]

真冬のように寒かった土曜日は、久々に友人と飲んだ後、カラオケなんぞに行ってしまいました。カラオケ画面1.JPG(1)

爺が主体の飲み会ゆえ、若い人は知らないこんな曲で盛り上がり~~ハングオーバーが治まってくると、そういえば唄のタイトル通りの季節にリヴィエラに行った~なんてことを思い出しました・・・・

そんなわけで今日は春なのに「冬のリヴィエラ」の画像をどうぞ、撮影は2005年の3月です。カンヌ駅ホーム03.JPG(2)
映画祭やCMフェスティバルで有名なカンヌ駅のホームで・・

カンヌ、ニースを拠点に仕事の合間にスナップした駅や列車をランダムにご覧下さい。

BGMは勿論こちらで~
冬のリビエラジャヶ.JPG(3)
大瀧詠一+松本隆の『はっぴいえんど』コンビの作曲・作詞でリリースされ、森進一の新境地としてヒットしましたね。

(4)カンヌの海岸線、夏のバカンスシーズンだとビーチにトップレスのお姉さんが居並ぶのでしょうね~今は誰もいません(涙)。
冬のリビエラ海岸.JPG

リヴィエラと言うのは、イタリア語で海岸という意味で、カンヌ・ニースなどフランス領はコート・ダジュール=これも懐かしい響きですね。

昔ならば、ワゴンリーの寝台車や、特急『ミストラル』で優雅に訪れたのでしょうが、TGVでパリから一気にやってきました。

軍港の町ツーロンを過ぎると、いよいよコート・ダジュールの海沿いの区間へ・・・・ここでもTGVが幅利かせています。ゲージが同じだから当たり前か…。

冬のリビエラ ツーロン駅.JPG(5)

ガキ時分に父が買っていた『鉄道ファン』に載っていた美しい海岸線が展開しました。流線形のヴィスタドームつき気動車『オートラーユ・バノラミーク』やSL牽引の『ミストラル』が海沿いを行くグラビアを繰り返し眺めたことなんか思い出し、しばし感慨にふけりましたね。冬のリビエラ 車窓.JPG(6)

更には昔々の『鉄道ピクトリアル』の『イベリア半島ファントリップから』という連載記事の『東海道線小田原・熱海間のような景色が続きます。』という記述も憶えていたし、昔からなんだか理由無く憧れの沿線だったのでした。

感涙にむせびつつ(?)、カンヌ駅へ到着。
街は意外に小さく、駅舎もホームもなんだか地味、日本の地方都市の駅みたいな感じでした。

カンヌ駅.jpg(7)

まあ、オフシーズンのリゾートなんて、日本でも同じような雰囲気ですね。
(8・9)
カンヌ駅ホーム02.JPG
カンヌ駅ホーム04.JPG
発着する列車の顔つきはどれも最近流行りの昆虫系、フランスもイタリアもドイツもなんだかみんな似通っちゃったのがつまらないですね。
昔は各国の車両に強い個性があって、フランス形・イタリア形ってすぐわかったものでした。

カンヌでは4泊しましたが驚いたのは物価の高さ!ヨーロッパは慨して物価高ですが、観光リゾートのここは更に高くて、貧乏仕事人にはひときわ堪えます。
なんせ、こんなショボい朝飯が1000円位しちゃいます!カンヌ朝食.jpg
(10)

階級社会のヨーロッパですから、貧乏人はコート・ダジュールではてんで相手にされません。

なんて、僻んでいても詮無いので、ここは一攫千金と或る日モナコへ…。

モナコ・モンテカルロ駅も半地下~岩山が海岸線に落ちる地形とはいえ、開通時からこんなにトンネルが多かったのでしょうか?
この駅はさすがカジノで潤うモナコ公国の玄関口らしく、カンヌ駅よりずっと豪華でした。
モナコ、ホーム.JPG(11)

勝負の結果は?・・・・まあ語らぬが華って事で・・・・。

打ち合わせ&ランチで中心都市のニースにも行きました。良いもの=高いモノ食べられたのはこの時ダケでした(笑)。

(12・13)ニース駅はなかなかクラシック、屋根のドームもいい感じです。
冬のニース駅ホーム.JPG冬のリビエラ ニース駅舎.JPG
ヨーロッパらしくデコルテな駅舎。SNCFのロゴは昔のほうが良かったなあ~。

冬のリヴィエラ・ニース01.jpg(14)
ニースの街角で。マルセイユなら地下鉄やLRTが走っているのですが…。

と思ったら最近トラムが開通したとか~
架線が無いのでバッテリ式でしょうか?
ニーストラム.jpg
(旅行社のHPより~路面列車って??

折角なのでカンヌから目と鼻のイタリア国境の駅まで往復してみました。ヨーロッパですからパスポートチェックがあるわけでないですが、優等国際列車以外の運行はきっちり区切られてます~熱海でJR東とJR東海の普通列車が別れてる感じ~周囲の風景も熱海みたいです。
冬のリヴィエラ・伊仏国境駅01.jpg(15)
ここはイタリア領なんで架線の張り方もイタリア式です。イタリアは直流3000v、フランスは交流25000v。停まってる電車はフランス国鉄のものです。両サイドの客車はイタリアのですね。

そんなこんなで『冬のリヴィエラ』には前後1週間滞在しましたが、晴れたのはニースに行った1日だけ。

皮のコートを着ててもサマになる寒さでしたね。カラオケ画面2.JPG(16)

(17・18)車窓もビーチも陰気な表情しか見せてくれずでした…。lrg_10118289.jpg冬のリヴィエラ車窓01.jpg

カラオケ.jpg

てなわけで、カラオケからのスピンオフネタ「冬のリヴィェラ」はこのへんで。 

 

 

 

 


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コメント 14

のり

ヨーロッパの列車、画一的になってきたようですね。趣味的には、つまらなくなったのかも知れません。
欧州の路面電車は、技術が最先端だそうで、技術の廃れてしまった日本が、LRVの開発に当たって随分と勉強したと聞きます。
今では、日本各地の路面電車事情に合った車輌を、比較的安価で提供できるような、スタンダードタイプもあるようです。
by のり (2013-04-22 07:47) 

EF510-230

ニースのトラムは景観を重視する区間では架線レスでバッテリーで動きますが、それ以外はパンタを上げ架線から集電し、充電もします。
by EF510-230 (2013-04-22 09:37) 

なにわ

小学校の頃、図書館で借りたクックの国際時刻表、TPP、もといTEEが何かも知らなかったのに、パリから地中海に向かう列車が折り返すヴェンチミリア、どんなところかと思ってました。
帝国書院の小学生用地図帳では、そんな場所載ってませんから。
最近ですわ、バックナンバーでブルートレインの特集を読んで、仏伊国境の駅だったのかと。
で、どうして庄野真代の「モンテカルロで乾杯」(1978)がないんですか?
歌詞は
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=56926
から。
まあ、パリからモンテカルロまで当時でも24時間もかかることはないでしょうが。歌詞ではパリとは一言も言ってないって?

そうそう、実際、日米以外の最近の車両なんて、ジーメンス、アルストム、ボンバルディアのお仕着せデザインしかなくて、「走ルンです」がまともに思えますよ。
そして、我々は海外に行かずとも、熱海や米原で国境の駅の気分を味あわせてもらえるわけですわ。
by なにわ (2013-04-22 18:50) 

Cedar

■のり様
確かにヨーロッパはLRT先進エリアです、でも、世界中みんな同じようなデザインはつまらないですねー。
■EF510-230様
フランスらしい拘りですね。ボルドーの一本レールトラムもすごいけど。
■なにわ様
乾杯モンテカルロ!もちろん出ましたとも、一行6人の中の唯一の婆が熱唱してました~この飲み会は鉄倶楽部のOB会で彼女はOG。

by Cedar (2013-04-22 19:28) 

Cedar

★フジトモ様
★devil様
★eniguma様
★あおたけ様
★hanamura様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-04-22 19:34) 

伊豆之国

海外の鉄道にはほとんど関心がないのですが、思わず反応してしまったものが一つ。
架線がないのに路面電車が! 路面ディーゼル?…かつて札幌市電に「路面ディーゼル」車があったのを思い出しました。新線「鉄北線」建設の際に経費削減のために非電化で開業し、ディーゼル車を走らせたのですが、結局数年経たずに電化されたため、早くもお役御免となり、電車に改造されたものもあったとのことです。その「鉄北線」も建設からわずか10年余りの短命に終わり、ディーゼルのまま引退した車両のうちの1両が、資料館に保存されています。

by 伊豆之国 (2013-04-22 20:23) 

Tosi

日差しをさえぎる効果はあまりないようにみえますが、カンヌ駅ファサードのブリーズ-ソレイユのデザインが面白いと思います。公共施設、商業施設、集合住宅のいずれにおいても1950年代から1970年代ぐらいにかけて竣工したフランスの建物には同じ時期の日本のものと共通の雰囲気をもつものが実は多いのですが、それはフランスの外で最も強くル・コルビュジエに影響された国が日本だからではないでしょうか。しかし日本と異なり、フランスではこの時期の建物が建て替えや再開発で取り壊され消滅する例はあまりないと思います。その意味でも渋谷から坂倉準三を抹消することを決定した東急は許せない気がします。東急文化会館の破壊から「ル・コルビュジエの緞帳」だけは救ったようですが...
by Tosi (2013-04-22 21:32) 

Cedar

■伊豆之国様
札幌の路面DCは電車改造車には乗りました、DCのまま引退したのは超大窓のタイプでしたね
■Tosi様
ル・コルビジュ~建築は門外漢の私でも知っております・・
学校や、公共施設などにたくさん見られた独特なデザインも日本では消耗品・流行ものとしか見られずどんどん無くなっていきますね・・
T急は、「美しい未来へ」まっしぐらですから過去を振り返るのは悪徳なんでしょう・・・

★arail206様
★モボ様
nice!ありがとうございます



by Cedar (2013-04-22 23:49) 

Cedar

★あるまーき様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-04-23 01:01) 

Chitetsu

リヴィエラ••歌にはピンと来ましたが、すぐにどこの国だったか思い出せませんでした^o^。
それにしても、独仏伊の個性的なデザイン性はどこへ行ってしまったのでしょうか?
ゲンコツ型の機関車と丸い窓に度胆を抜かれたものですが、今は大人しいデザインになっちゃいましたね〜。
これは車の世界でも言えますね。
シトロエンの強烈な個性、好きでした。
by Chitetsu (2013-04-23 07:16) 

Cedar

■Chitetsu様
リビエラという場所は、中高時代にヨーロッパ映画に嵌ってたCedarの憧れの場所でした。
別荘に避暑に来た金持ちビキニ美女、アルファロメオやシトロエン、貧しい地元青年の一夏の恋のラストは駅での別れでしたね。
当時はSL牽引、イタリア側は3相交流電化のダブル架線でした。

★やまびこ3様
nice!ありがとうございます


by Cedar (2013-04-23 08:46) 

Cedar

★suzuran6様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-04-24 23:30) 

京葉帝都

まさに“リゾート本線”と呼べる路線ですね。
SNCFの新しいロゴは大胆なCIです。旧来の武骨なスタイルものもずっしりと定着していたのでしょうが、鉄道は客商売ですから、いくら官僚組織であってもイメージチェンジは必要な時期にきていて、ロゴのリニュアルに踏み切ったと思います。新しいロゴは、マゼンダ系のグラデーションをかけた上部にアールを付けた座布団に、白ヌキの遊び心のある書体でSNCFと書かれていて、フランス国鉄の意気込みが伝わってきます。最新型車両の一等車のシートの背もたれの枕も片側傾斜になっていてロゴの上部のRに似ています。さすが「数学の国」と呼ばれるフランスだけあって、曲線の使い方が秀逸ですね。
by 京葉帝都 (2013-04-25 20:21) 

Cedar

■京葉帝都様
コメントに気付かず失礼しました。
SNCFの昔のロゴマーク、⭕に4つの文字がデザインされたのは、ガキ時分から雑誌とかで見て憧れてました。Fにsがからまるあたり絶妙でしたね。
by Cedar (2013-05-07 18:12) 

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