速報!都営交通100周年特別展開幕(その2、ヨヘロって?) [都電のいる風景]
前回に続いて、江戸東京博物館で開催中の都営交通の100年博に行ったご報告です。
(1) JR両国駅に隣り合う江戸博。その昔、今頃の季節になると、3本あった列車ホームから千葉の海水浴場に向けてDCやSLの牽く客車が超満員で発車したものでした。小学校の臨海学校もここから出発したなあ・・・と列車ホームの名残を見ながらしばし感慨にふけりました・・・
おっと、今日はそういう話じゃなかった(汗)
(2)室内の展示物の目玉(?)はヨヘロのモックアップ=屋外展示の函館ササラ電車の東京市電時代を実物大で再現したもの。関係者が資料を調べ、函館に残っていた図面や部品も使って復元したのだそうです。
しかし明治の電車って結構派手な塗装だったのですね~
ちなみに形式<ヨヘロ>の意味は、ヨ=4輪車、へ=べスティビユール(ガラス窓ありの前面)付き、ロ=6番目、って言う意味だとか※。←都電好きだった亡父から聞いたので、多分あっていると思うのですが・・・展示の目玉のわりに解説されていませんね。
※ロ=大正六年改造、という意味だそうです、<なにわ>様よりご教授戴きました。ありがとうございます。
この展覧会は父が生きていたら、絶対喜んで行ったに違いない。~と、ちょっぴりしんみりしつつ、あちこちじっくり見てみました。
運転台のコントローラーやハンドブレーキ、客室のつり革や室内燈など、なかなか頑張ってるなあ~と思いましたが、ご年配の来場者(おそらく鉄道ファン)からは鋭い突っ込みが聞こえていましたよ、Uさん。(父も似たようなことをやったに違いありません・・・笑)
(3・4)各部のディティールは外に展示してあるササラ電車にも残っていますね~元が同じだから当たり前ですけど・・・ (5)運転台と客室のアーチがササラ電車の妻板にも残っています(あれ?カーブが少し違いますね~)
(6)出入口の上に見えている黒い箱はブレーカーです。私の乗った時代の都電には運転台の天井についていて、坂道などでスリップしてモーターに負荷がかかると、バーンと大きな音がして電源が切れました。初めてその音を聞いたときは、びっくりしたな~もう!でしたね。
願わくば、ササラ電車に近いところに並べてくれたら古今の比較が出来たのに・・・と思うのはマニア的な感覚?来場者の皆さんは気軽な記念撮影スポットとして楽しんでいました。
他にも関連展示としてNゲージの路面モジュールなどもありまして、硬くなりがちの展示にちょっぴり遊び心を加えています。親子3代で楽しめるように、という配慮が随所に見られます。
室内の展示は撮影禁止なのですが、都営交通の歴史や、都電、都バス、地下鉄、トロリーバス、モノレール、トロリーバスのすべてが俯瞰的に語られて充実した展示となっています。
最初の都バス(市バス)として走った「円太郎バス」の実物も展示されています~バス好きには見逃せないものでしょうねえ。
再び屋外展示に戻って、ご存知6000形。荒川車庫に保管しているものです。
(8・9)こちらは昭和の生活を描くヒット映画「ALWAYS=3丁目の夕日」新作の街並みセット前に展示されています。
(10)都電の代表顔といわれる(個人的には異論ありですが・・・)この電車、本当に東京の町のいたるところを走っていました。 展示車両と似た車体の6061を、私も撮影していました。(20番・護国寺にて)
当日の来場者の中には「D51だと撮らなかったのと同じで、6000だとフィルムがもったいないから撮らなかった~」などと話していた方も。~そのくらい普通に見られましたよね。
ともかく関係者の努力によって、マニア心を満たすとともに、東京の都市発達史として、非常に充実した内容でした。 (12・13)最後にお名残の屋外展示車両を振り返りつつ、帰途に着きました。
交通局が総力挙げた、という感じのこの特別展、ひとりでも多くの皆さんが実際に足を運んで、大いに楽しんでいただきたいと思います。
Uさんに成り代わって、
すみからすみまで~ずずずい~っと、よろしくお願い申し上げまする~~!!
交通局の総力…これは、この眼で確かめなければ!
車内に座れる展示が、大好きです!わくわく!
by hanamura (2011-07-16 08:33)
■hanamura様
ぜひ東京にお越しください。6000もヨヘロも車内に座れますよ~
by Cedar (2011-07-16 08:41)
Uです。初日から幸先良い動員でして、出版物も好調、売切必至です。
そうなんですよ~、特に都電に関しては、元都電の運転士さん、局OBさん、テツ関係さん(Sederさんが送り込んだ刺客か?)、などなどから、鋭い突っ込み、多数いただいており、当時を知らないスタッフはタジタジなことも。
が、これも皆さんの都電に対する愛だと、うれしく思っております。会期中の突っ込みを集大成すれば都営交通史ももっと充実しますね。
by U (2011-07-16 10:47)
■U様
へっへっへ・・実はすでに何人か送り込んでいますぜ。8月になると関西方面の電車ファン軍団(関西人といっても、電車にはめちゃ詳しいので侮れない!)が上京予定だそうですから、精々勉強しておいてくださいますように・・
by Cedar (2011-07-16 11:09)
私は13日の開会式及びレセプションに行ってきました。
平日の夕方というのにも拘らず、開会式には多くの方々が来ていました。
展示見て来ましたが、都電に関しての展示はやはり充実してますね。系統板、wq簿が出ていますが、サボに今回私が交通局に貸し出したものがあります。
6086、なかなかの展示ですね。車内にも広告が取り付けられているし、ただ、部品盗難とかに遭わないか心配なところもあります。
図録は開会式で配布されましたし、その後、写真集も買いました。写真集付属のCDはまだ見ていませんが、結構いい内容のようです。
写真集に関して私の意見を述べますと、3800円という値段の割には、新鮮味が今ひとつという思いでした。構成内容もそうでしたが、かれんだーで使っている高松コレクションの使いまわし、私も写真を頂きました荻原二郎さんの写真、最近出ている都電写真集でよく使われていますが、ここでも使われています。募集をかけていたのですから、もっといろいろな方々の写真は掲載できなかったものなのでしょうか、この辺り、残念なところです。
交通局も、学研等の出版社も、纏まった形で都電の写真を持っている方を探せていないのかも知れません。
DVDはまだちょっとしか見てません。5000部限定なので、これが一番早く売り切れになるでしょう。
っちょっと長くなりましたが、これが私の感想です。
by ニャンゲルハンス (2011-07-16 11:26)
「D51だと撮らなかったのと同じで、6000だとフィルムがもったいないから撮らなかった~」などと話していた方も・・・・
この話、私にも当てはまります。こう人はたくさん居たでしょう。
今ではそれがJRだと撮らないになってしまいました(笑)
偏狭の世界に入りこんでしまったものです。
by katsu (2011-07-16 14:46)
「ロ」は大正6年改造から名付けられているのであります。
ところがボギー車のホヘ八はベンチレーターが8個、10個になったらホヘ九なのであります。
廃止が延びていればそうでもなかったのですが、3系統の6000、いまだに違和感があります。
233だから撮らねえ、なんて思っている人も多いのでは。
かくいう私も「521ばっかりじゃ福井に行く気がしない」なんて思っているのですが。
by なにわ (2011-07-16 18:51)
■ニャンゲルハンス様
やはりいらっしゃったのですね。運営にかかわっている友人によれば出足好調とか、とりあえず喜んでおります。
都電の写真に関して言えば、確かに見たことのあるものが多かった気はします。でも我々のようなマニア以外には、始めてみる方も多いのかと・・・
■Katsu様
その時代においてはあまりにもありふれたモノや風景が後になって時代のベンチマークになる、ということはありますね。
でも、趣味というのは自分のフィルターに忠実にやらないと息苦しくなってしまうし、普通のものはどなたかが記録に残して下さるでしょう・・とそう考えています。
■なにわ様
いつもながらご教授ありがとうございます。何しろものぐさなもので、ついつい記臆だけで書いてしまいます。
最近はデジカメ時代、フィルム代を気にしなくていいので、被写体の峻別の必要がなくなりましたね。
by Cedar (2011-07-16 20:18)
★gardenwalker様
★nexus6様
★nd502様
★gorosan5670様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2011-07-16 20:20)
東京の交通100年博・・・・9月10日までなので、なんとか時間を作って行くつもりです。その予習として、とてもになりました。有難う御座居ました。
6000形・・・・都電と言えば、この形式、この色なんでしょうが、私の都電色は、下半身緑色、上半身クリーム色なのです。刷り込みっていうんでしょうね。私の少年時代の色です。2000~3000~4000~6000の共通のイメージは悪くはありませんが、私はへそ曲がりなので、1000~1100~700が好きなのです。
by む〜さん (2011-07-16 20:56)
昔に撮られた写真が現代に蘇る、究極のタイムマシンのようです
都電、そう、子供の頃の記憶が蘇ります
by COLE (2011-07-16 21:20)
なかなか充実した展示内容ですね。近くなら、ぜひ立ち寄りたいものですね。
6000の車体色、今は遠く離れた大阪の地で阪堺電車が身に纏っております。
by のり (2011-07-16 21:27)
6086は引退の年、1978年に
王子で撮ったプリントが
手元にあります。
特別展で再会したら
記事にしようと思います!
by FTドルフィン (2011-07-16 22:47)
■む~さん様
ファンの皆様には、余計な情報なしのほうが新鮮かとも思いましたが、先遣隊として報告しました。
都電の色は私の世代はクリームに臙脂の帯ですね(6000の黄色に臙脂帯はあまり好きではありません)。
緑とクリームは幼児期のかすかな記憶に残るだけです。
■COLE様
都電はノスタルジーの対象なのは仕方ありません、ヨーロッパでは最先端デザインの電車がたくさん走っています。
■のり様
阪堺の都電色はいつまで走るのでしょう?荒川線の阪堺色が消えたのは残念ですね。
■FTドルフィン様
6086の記事、よろしくおねがいします。
by Cedar (2011-07-16 23:19)
函館から実車を借りてきたのに、熱意を感じますね。
6000、イメージの中の昔の都電にぴったりなのは、
きっと子供の頃は見かけた電車なんでしょうね。
(物心ついてからは、7000と7500の荒川線だったもので)
by manamana (2011-07-17 06:48)
ヨヘロはもちろん知りません。
6000や4000や3000が来たらハズレ…と思ってた私ですが、考えて見ればちゃんと都電と付き合えていたのは5年足らずなんですね。狭隘な自分の視野にとらわれていてはダメですね、なにしろ100周年なんだから…。都営地下鉄やトロバスの展示、どうなってるか楽しみに行ってきます。
by maipenrai (2011-07-17 22:52)
■manamana様
やる気は満点な感じでした。ついでにこれらの資料を常時見られるようにして欲しいと思ったのでした。
■maipenrai 様
都電以外の展示についてはあまりレポしませんでしたが、結構充実しています。
関係ないですが、今日は、都営の500円一日券使って、市川の実家に行ってきました。久々に京成撮りましたよ。
by Cedar (2011-07-18 01:57)
★schnitzer様
★しまりす様
nice!ありがとうございます。
by Cedar (2011-07-18 01:59)
★denta60様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2011-07-18 11:09)
★suzuran6様
★あおたけ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2011-07-18 23:05)
★arail206様
★とる子様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2011-07-21 00:15)
うちも土曜日に子供を連れて行ってきます!
楽しみだなぁ~(^ ^ )♪
by うたに (2011-07-21 09:58)
■うたに様
楽しみです~、なんて。
感想や、要望などどしどしお伝えください、運営サイドに出来る限り伝えさせて戴きます
by Cedar (2011-07-22 01:12)