初冬の京福福井、昭和47年（その1・福井口＆東古市）

今回は、今から38年前の昭和47年、初冬の福井、京福電鉄越前本線を訪ねた時のお話です。

今やえちぜん鉄道になってしまい、当時の車輌は一掃されましたが、この頃は戦前～戦後のオリジナル車輌や、大手私鉄からの転入車など、雑多な車輌が走っておりました。

＜越前本線と三国芦原線のジャンクション、福井口＞

（1）福井寄りの貨物ホームから福井口駅全景を見ています。ホームは3本、車庫もありました。左側には北陸本線が並行しています。　右が越前本線の福井行き、左は三国芦原線の三国港行き。ここで接続乗り換えられるダイヤになっていて＜ふくいぐち～ふくいぐち～、三国方面（勝山方面）はお乗り換え～）というのんびりしたアナウンスが、ここまで聞こえてきました。

（2）当時は三国芦原線は南海の中古車にほぼ統一されていました。

　（3･4）対して、越前本線には在来車が使われていて、趣味的にはこちらのほうがオモシロイ・・この電車は池上電鉄→東急からの転入車。

この頃は他に小田急（相鉄）・阪神・京王のお古が走っていました。

（5）こちらは戦前製のオリジナル車です。現在のえちてつの終点、勝山行き。

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＜オマケ今昔写真＞

（1）の画像を拡大してみると、車庫の建物が見えますが、これは今でも残っているようです。38年のあいだに三角の補強が付きましたが、こうしてみると構内の様子はあまり変わっていませんね。　　変わったのは電車です。南海と東急の中古は、愛知環状からの転入車に変わっています。 （現在の写真は友人のUさんから送られたものです。）

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模型のような貨物列車（6）や、京福名物の抹香風（？）貨物電車（電気機関車＝7）も現役でした。

　（8）当時の看板電車ホデハ240。日車標準車体にクロスシートの好ましい形です。ついついこれに乗りたくなって、折り返して来た京福大野行きに乗車、永平寺線の分岐駅、東古市まで移動しました。

＜東古市の側線にて＞

（9）京都電灯・越前電鉄からのホデハ220もまだ残っていました。この形、隣の福井鉄道や北陸鉄道にも同形がいました＝北陸形といえるのでしょうか？　　（10）奥にはこんなのも、地方私鉄には珍しい移動変電車（表記は変電所になっていますから、車輌でないのかも知れません）。急勾配の永平寺線増発に備えていたのでしょうか？手前の線路は永平寺線です。

このあとは駅の外に出て、しばらく撮影しました（続く）。

コメント 6

これこれ、これです。７号電気機関車・・・というか、荷電風。大昔、鉄道模型趣味誌で見て、ゲテ好きな私の心を捉えました。久しぶりで画像を拝見し、嬉しくなりました。京福の何ていうのか、お寺を思い出すマーク、いいなあ！嵐電のオデコにもついてた気がします。
by む〜さん (2010-12-15 10:16) 

■む～さん様
あの電気機関車というか荷電？はいいですね、私の知り合いの外国人鉄は、あのマークを見て＜京福は永平寺の経営なのか？＞と質問してきました（笑）。
by Cedar (2010-12-16 12:16) 

★やまびこ3様
★あおたけ様
★schnitzer様
nice!ありがとうございます。
by Cedar (2010-12-16 12:18) 

★gardenwalker様
nice!ありがとうございます。
by Cedar (2010-12-17 20:33) 

この電気機関車、どう見ても荷電ですね。ゲテモノファンにはたまらない魅力でしょう。屋根上のYゲルがいいですね。梅鉢鉄工所製（帝国車輌・現　東急車輛）と聞きます。現存する同僚のテキ６が勝山駅前に整備保存されるというお話です。
by のり (2010-12-18 08:33) 

■のり様
形式もテキというからゲテモノを自称しています。
勝山に鉄道の資料館～というかテーマパークを作って観光の目玉にするという話しはあります。
聞いた話ですが、えちぜん鉄道には旧京福時代の資料や、写真が極端に少ないらしいです。、経営移管の経緯が特殊だかららしいです。
by Cedar (2010-12-18 09:38)