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2010-05-06 リスボン滞在記・最終回(2000年5月6日) [昔の今日のスナップ]

リスボン最終日は1998年の5月6日→正しくは2000年5月6日(一回目に書いた滞在日は間違っていました。メーデーの時期は飛行機が取れず、リスボンで足止めだったのです)パリ行きの飛行機が夕方発だったので、街中をあちこちスナップしました。リスボンエレベータ.jpg 

(↑)坂の町リスボンらしい公共交通エレベーターに乗ってみたり。(サンタジェスタのエレベーターという名前でした)

(↓)シントラ線のジャンクション、カンポ・リデからの近郊線に乗ってみたりしました。(当時一国の首都でこういうお客がいるのにはビックリしましたね。やはり西欧のはずれ?)シントラ線カンポリデ乗客01.jpg

(↓)カンポ・リデには気になるストラクチャーがあったので、再訪したのでした。カンポリデ水道01.jpg   20年位前の映画<リスボン物語>に出てきて、とても印象に残った水道橋です、映画では、この橋の下に住む主人公の家の外を、もっと古い電車が走っていましたが。ブルーと白のダブルデッカーの新車に変わっていました。         カンポリデ水道正面.jpg  リスボンの町を流れる大河テージョ川にかかるつり橋を渡って、対岸の町に延びる近郊線の新ルートが出来て、その専用の電車が作られたのですね。(↓↓)『FERTAGUS』というのは橋の名前か、それとも路線名か?詳しいことは知る由もありません。

※同日(2000年と1998→2010年)のUPにこだわって、正確なところを確認せぬままUPしてしまい、後で調べてみたらFERTAGUSは事業社の名前でした。第3セクター事業体のようで、名称の由来はFER=鉄道、TAGUS=テージョ川の英語名の合成語とのことです。テージョ川南岸のベッドタウンとリスボン市内を結ぶ57kmの路線です。おまけに開業が1999年とのことで当初1998年の画像だと思っていたのが2年のずれがあった、というお粗末でした、お詫びして訂正いたします。(関連記事の日付けは訂正させていただきました。)

カンポリデDD白青.jpgフェルタグスマーク.jpg

(↓)白い電車に乗ってしまうと、川向こうに連れて行かれて、飛行機に間に合わなくなりそうなので、別の線に乗ることにしました。例の<大リスボン近郊線連合>のロゴをつけた緑色のダブルデッカーに乗って行きました。カンポリデDD緑.jpg

(↓)、つり橋に向かうルートと同じ方向に進み、途中で分岐して単線区間に・・・、着いたところがこの駅でした。駅名はアルカンタラ・テラといいます。近代的なダブルデッカーがクラシックな上屋に収まる光景はなかなか魅力的でした。アルカンタラテラ駅.jpg

(↓)アルカンタラ・テラから、海岸(テージョ川の河口部)に向かって貨物線が延びています、駅から線路に沿ってなにやら高架歩道のようなものも、延々と延びています・・・  線路と歩道の行き先は先日乗ったカシュカイシュ線のアルカンタラ・デル・マーレ駅です(↓↓)。アルカンタラ地区の2つの駅=陸アルカンタラと海アルカンタラとを結んでいるわけです。アルカンタラテラ駅出口.jpgカシュカイス線アルカンタラ進入.jpg

陸と海のアルカンタラ駅の間の距離はおよそ600mくらいでしょうか?途中でエレクトリコとクロスします。市電と貨物線の平面交差の写真をポルトガルまで来て撮ってるのも、なんだかなあ~~・・と思いつつ撮影しました。この系統はカシュカイシュ線とほぼ並行する幹線で、単車と連接車が入り乱れて走っています。遠くて判りにくいですが電車の前面の上部から斜め右に延びているのが、白いダブルデッカーが渡るつり橋です。貨物線+市電交差01.jpg

(↓)リスボンの著名観光地ゲロニモス修道院(?)に行く観光客がこの系統の電車を利用します。私も少しだけやる気を出して、エレクトリコに乗ってこの先にある電車の博物館に行ってみましたが、あいにく休館日に当たってしまう間の悪さ・・最後の最後までサウダージな旅でしたね。リスボン修道院.jpg

(↓↓)仕方なく市内に戻って、コメルシオ広場でエレクトリコに名残を惜しみました。といっても、カフェのテラスでヴィニョヴェルデ(~直訳すると緑ワイン=サッパリした口当たりの微発泡ワイン、美味いです)を飲みながらでしたが・・・リスボンコメルシオ広場と単車電車.jpgリスボンコメルシオ広場、新旧大サイズjpg.jpg

 思いがけず長く滞在したリスボン・・・帰国後にじわじわと思い出がこみ上げる不思議な魅力の町でありました。パリ行きの飛行機は最後に街の上を通過してくれました。

リスボン上空.jpg


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コメント 5

む〜さん

おそらく行けないであろうはるか西方の街、リスボンの魅力的な電車の画像とお話、堪能致しました。有難う御座居ました。
by む〜さん (2010-05-07 05:34) 

Cedar

む~さん様
長々と続いた駄文と駄写真にお付き合い戴きありがとうございました。
エレクトリコの車内ですりにあったり、飛行機が満席だったりとトラブルもありましたが、一人旅のリスボンは印象に残る町でした。こんな風に発表の機会があるならば、もっと真面目に取材しておけば・・と思っても後の祭りですね。
by Cedar (2010-05-07 06:19) 

はーさん

リスボンのトラムや近郊路線の詳しい探訪記、魅せられました。
スペインとゲージは同じ、広軌のようですが、雰囲気はまた、別のものがありますね。
新しい路線に最新のダブルデッカーが走っていたようですが、ギリシャに行った時、アテネからペロポネソス半島に行く、狭軌路線がありましたが、これを標準軌化をかなりの部分、複線新線を設け、新しい電車が走っているようです。
小生が乗った狭軌線の列車も左程、客が多いとも思えませんでしたので、本当にこんな立派な新線と電車が必要なのか?疑問に思いました。
今、ギリシャの財政の危機で、世界中を揺るがせていますが、次はポルトガルなんて言われていますね。
全くの想像ですが、ドイツやフランスが融資してこんな建設をさせ、自国の
車両、建設業者の仕事を作っているなんて、かんぐりたくなりますね。
ギリシャやポルトガルの財政悪化の原因のひとつをドイツやフランスが作ってるような気もしますね。
鉄道ファンが議論することではありませんが!!
by はーさん (2010-05-07 18:01) 

やまびこ3

去年泊まったホテルからは、オリエンテ駅とカンポ・リデ駅を結ぶ環状の線路の電車がよく見えました。4連、8連のダブルデッカーが頻繁に走っていました。
テージョ川の南側にもLRTができたので、行こうと思っていたのですが、天気が今一つで行かないままになってしまいました。フェリー一本で行けるところなのに。
もう行く機会はないかなとも思いますが、機会があれば訪問したいです。
by やまびこ3 (2010-05-07 22:16) 

Cedar

■はーさん様
戴いたコメント同じことを考えておりました。ギリシャ・ポルトガルとドイツ・フランスが同じ通貨や貨幣価値をもてるはずはないなあ・・と。私が行った当時のリスボンは物価も安く、静かな町で、印象としては『しけた街』というところでした。その中でシントラ線沿線のニュータウン開発や、複々線は過剰投資な感じはしました、そういえばダブルデッカーはアルストム製でしたね。パリの空港の売店でエスクードは使えませんでしたし。EU統合というのも大国のエゴなのでは、と思います。
■やまびこ3様
台湾旅行楽しみに拝見しております。
ダブルデッカーが渡るテージョ川の4月25日橋は日本の技術援助でできたそうですね、日本とポルトガルは遠いですが、もう1回くらい行くチャンスがあれば、と思います。
by Cedar (2010-05-07 23:14) 

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