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<俊>がいい!(続・年末年始の発掘本から) [アート・本]

こんにちは~日和見Cedarです。年末年始に発掘した古いTMSの記事がまあまあなアクセス戴いたようですので、続編をば〜。前回とは嗜好を変え、多感?な少年時代にTMSのコンテンツ(〜なんて言葉はこのころ勿論無かった)の中で、お気に入りだったもののお話。勝山イラスト04.JPG勝山イラスト11.JPG
(1・2)もちろんこの3冊にも登場し、記事を引き締めていたペン画のカットのご紹介。どうです〜すごく洒落てますよね。

作者は勝山俊一画伯。

さらさらと描いた線画に<俊>のサインは、マセガキCedarの記憶にしっかり残りました。
微妙な強弱と歪み具合がなんとも微妙〜簡単に描けそうで描けないプロの技ですね。

勝山イラスト12.JPG(3)
TMS以外にも、朝日新聞社の『地下鉄物語』の挿絵などでもおなじみです。

TMSとの縁はよく知りませんが、当時のTMSのダンディズム(青少年向け科学模型ではなく、大人の趣味としての鉄道模型の雑誌)の雰囲気にお似合いだったと思います。

 

 

勝山イラスト01.JPG(4)
誌面ではこんな感じで配置されてます。『実物だよりーニュースとキューズ』というベタなタイトルと、UPのディーゼル?とドームカーvs.C59がどうしたこうしたのドメドメな記事 とのミスマッチが面白いですね。

実物だよりのカットは3冊とも勝山画伯のペン画です。勝山イラスト09.JPG(5)

こちらのオープンエンドもアメリカモノでしょうか?戦前日本の地方鉄道の列車のようにもみえますしね、電車じゃないと、とたんに国籍特定すら怪しくなっちゃうCedarです。

夏の平原を、ゆらゆらと陽炎のように進む列車の姿が目に浮かびますね。


これはご存知SE車〜当時バリバリの新車のせいか、キチンと生真面目なタッチで描かれてますね。
勝山イラスト06.JPG(6)
おっと、記事のトップはTKK(≠TQ!)青蛙に中間M車登場ですぜ~!

この号では実物がデビュー直前で、各部の写真や紹介記事も出ています。
28.JPG(7)
なかなかのお宝写真が満載~模型の参考というよりは電車マニアのツボにはまってますね!

(8)表紙もSE〜回送用の自連が目立ちます29.JPG


当時TMSでしか見たことなかった勝山さんのペン画・・・、絵が好きだった鉄ガキCedarは、凄く大人っぽく洒落た感じに憧れたものです。

勝山イラスト07.JPG勝山イラスト13.JPG
(9・10)

多くが外国型=特にアメリカ形だったのも、憧れを倍加してましたね。恐れ多くも真似して描いてみたりしたこともありますが、到底無理無理でした。

(11・12)
勝山イラスト02.JPG勝山イラスト15.JPG
記事中にこんな素敵な挿絵が入ってるのはなんとも贅沢ですね。ちなみにこの記事の筆者は、日本のトロリーの教祖と言われ、架線集電のレイアウトをTMSに発表された大先輩。軽妙洒脱で時に艶笑ネタも交えた文章はガキ鉄Cedarに、大人の趣味の世界を覗かせてくれました。最近の模型誌にはこういう記事は見ないですよね・・・

トロリーのクラブでご一緒させていただいた思い出に、しばし浸りました・・・

勝山さんの挿絵をアップで・・・
勝山イラスト03.JPG
(13)

パンタもの2つは、ついついモデルを載せてみたくなるのが電車やCedatの悪い癖です・・・

勝山イラスト04.JPG
(14)デカパンが印象的なデッキ付きELは・・最初NEW HEAVENあたりのかと思いましたが、パンの形やエンドビームの形からペンシイのP5aかと・・・勝山イラスト16.JPG(15)

勝山イラスト05.JPG
(16)お次の電車は間違いなしの太鼓判!

今は路線の一部がNYC SUBWAYとして残る誇大妄想狂的インタアーバンライン、NEW YORK WESTCHESTER &BOSTON RR.の電車です。

見れば見るほど憎いデフォルメ!『勝山さんイカス』って当時なら言ったのかな?

image.jpg(17)

とかとか〜絵そのものも洒落てるんですが、使い方もおしゃれでした~。

勝山イラスト08.JPG
(18)アメリカ風貨車の製作記事のラストにカブースの挿絵!なんてことするのも、憎いニクい~なかなかの技ですよね。
MRなんかの記事のラストに、カブースのマーカーライトのアイコンがついてるのの真似かしらん。


(19)
勝山イラスト10.JPG 
最後はカットではなく作品です。ロシアの機関車ですが、ご本人のシベリア抑留生活の辛い記憶のひとコマなんだそうです・・

 

今とは違う雰囲気のTMS、その中のオキニのお話はこんなところです。

ではまた。



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コメント 16

低N

古い号や「特集シリーズ」を少し持っています。
これぞ雑誌の「色気」ですね。
最近、こういうウィットが効かなくなりました。
もっと、「俊!」と感じちゃうカットを!(違
by 低N (2015-01-18 02:30) 

Tad

創刊間もない頃,小松崎茂さんから絵を描きたいと云うオファーがあったと聞きました。
ただ当時は,同人誌みたいなもので執筆者に稿料を払うところまでいっていなかったので,プロにお願いはできないと云うことで話は終ったそうです。
秘話とかトリヴィアとか云うほどのもんじゃないですけど,70年近く前にそんな話があったと…。

by Tad (2015-01-18 03:58) 

Cedar

◼︎低N様
そうそう!最近の模型誌はドライな情報誌って感じですね。
まあそれがニーズだから仕方ないでしょうか。
◼︎Tad様
小松崎茂さん!そりゃ凄い。いや〜トリヴィアですね。
小松崎さんの東京の街のペン画スケッチの本を持ってますが、勝山さんのカットに似た雰囲気を感じます。
勝山さんも後々の洋画家としての格好の練習場所だったというわけですね。
by Cedar (2015-01-18 08:07) 

hanamura

勝山俊一・・・リアル過ぎる素描
小松崎茂・・・プラモデルの箱画
大伴昌司・・・少年マガジン
マイ・フェイバリット・シングス・・・です。(涙)
by hanamura (2015-01-18 12:06) 

なにわ

へえ、小松崎さんが鉄道画ねえ、軍艦の絵しか想像がつきませんでしたが。
この手の北米の電気機関車は、黒岩さんと松謙さんの好き嫌いで、ミルウォーキーかグレートノーザンが定番でしたが、PRRとはね。
よく見りゃお顔にキーストーンが描かれてるというのに。
by なにわ (2015-01-18 12:21) 

Cedar

◼︎hanamura様
師匠のフェイバリットはナイスチョイスですね!
小松崎茂さんというと少年雑誌、プラモはマルサンでしたっけ?
◼︎なにわ様
>よく見りゃお顔にキーストーンが〜へいへい、観察力が無くてすみません。
by Cedar (2015-01-18 22:39) 

Cedar

★UZ様
★arail206様
★ひでほ様
★coachman様
★やまびこ3様
★あおたけ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-01-18 22:43) 

Cedar

★FTドルフィン様
★sonic様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-01-19 07:39) 

狂電関人

Cedarさま

このようにペン画などをサラッと渋く描けるのに憧れましたね!

結局それが苦手で、写真に逃げたような電関人ですが・・・(爆)


by 狂電関人 (2015-01-19 13:07) 

Cedar

◼︎狂電関人様
>ペン画などさらりと〜
学生時代、撮影旅行先から鉄友にハガキ出す時、勝山さん気取りで線路風景スケッチ描きました、流行りの絵手紙の走りでしょうか?

by Cedar (2015-01-19 13:32) 

Chitetsu

挿絵には写真とは違った味わいがあって良いですね。
一枚の絵から写真以上に夢が広がったりしますね。
P誌の私鉄電車特集号のみ登場する新旧電車の挿絵も好きです。
by Chitetsu (2015-01-19 20:02) 

Cedar

★とーる様
★ぷっぷく様
nice!ありがとうございます

◼︎Chitetsu様
P誌のってカラーのサイドビューの奴でしょうか?
あれも好きだなぁ。
by Cedar (2015-01-19 23:02) 

Cedar

★nd502様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-01-20 00:12) 

Cedar

★hideta-o様
nice!ありがとうございます


by Cedar (2015-01-20 23:35) 

Cedar

CASCO事業部様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-01-21 12:38) 

Cedar

★シュウチャン様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-01-22 23:03) 

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