ワールドカップ便乗企画(イタさんカッコいい!) [外国鉄道写真]
ワールドカップがいよいよ開幕!開催国ブラジルも白星スタートで盛り上がってるようで・・・よろず便乗してネタにするCedarとしては、ここでも考えました。
実は南米は知られざるトラム天国、ブラジルでは映画『黒いオルフェ』にも登場したリオの電車(拙ブログでも取り上げました=http://cedarben.blog.so-net.ne.jp/2013-01-09)は有名ですが、広い国土のあちこちにユニークなトラムがある(あった)ようです。今日はその中から、Cedarがかねて気になっていたブラジリアントラムを一つご紹介します。(画像は現地サイトからです。)(1)
遊園地のアトラクションみたいな楽しいデザインのオープントラム、アメリカのストリートカーによく見られたデザイン?車体中央が客室になってるのはカリフォルニアの電車によくあるタイプじゃないか・・と思われるかも・・?いやいや、ちょっと違うんです。
下の写真をよ~くご覧下さい、車端には後ろ向きの座席がついていて、人が正面窓に背を向けて座っていますね。
(2)
なんとこの電車の運転席は密閉されたセンター部分、コントローラーは側板と並行についています。入れ替え用の凸形電気機関車みたいで、ボンネットの部分が客席というわけです。
(3)(4)
キャブはクローズ、キャビンはオープン。雨の日は乗務員は濡れないけど、お客は水びたしになってしまうというわけなんですね・・(5)
さすがにそれは・・・ということで、雨が降れば正面窓を閉め、サイドはレインコートさながらの黄色い幕を下ろします!
中央運転台からの見通しがめちゃくちゃ悪そうで、踏切でクルマと衝突しないか・・?=でもその心配は無用!その理由は後ほどわかります。
ユニークなこの電車、走ってるロケーションがまたユニークです。
なんと船でしか行けない!(6)
ブラジルサッカーのスーパースター、メキシコ戦でも活躍したネイマールが去年まで所属した名門クラブチームがあるサントス市の程近く、イタティンガ(ITATINGA)という場所にこの電車があります。元々は発電所の建設のための資材と人員運搬用として1910年に敷かれた鉄道です。鉄道自体がイタティンガ発電プラント(USINA HIDRELETRICA DE ITATINGA)の施設の一部なんです。
ここへは陸路が無く、アプローチできるのは川をさかのぼるこんな船だけ。
(7・8)
この鉄道を訪問したアメリカのファンのVTRがありますが、サントスの港からの船が、黄色い電車が待つ桟橋につくシーンはなんだかワクワクします・・
この港が外界との唯一の接点とは、なんとも摩訶不思議な場所ですね。
ここで突然、ある映画を思い出しました。タイトルもズバリ『裸の誘惑』(9)
調べたらブラジルじゃなくアルゼンチンの映画でした。人里離れた川沿いの男だけの村に、船から落ちたフェロモンムンムンな女主人公が現れ、あとはお決まりの絡みが〜ってな映画。Cedarが学生のころはエロい南米映画が時々公開されて、野生的な雰囲気が一部で人気がありました。五反田かなんかの3番館に観に行ったなあ〜
話が脱線して川に落ちました、スミマセン。
船が着く桟橋の上に線路と架線が敷かれていて、小さな駅舎も桟橋の上。模型にしたら楽しそうな感じです。
ちなみにCedarにこの電車を教えてくれたのは、On30でマイニングトラムをやってるJさんですが、彼は『イタさん』と呼んでました。
『ブラジルの僻地、こんな所にイタさんが』〜まるで最近流行りのTVバラエティみたいですね。(12・13)
桟橋の根元には機回し線があり、トレーラーの付替えが行われます。トレーラーも可愛いデザインですが雨が降ったら大変そう・・・
軌間800mmの線路はここから発電所のある山すその終点まで約8キロ、沿線は人家も無く、道すらなくクルマも走っていません~このあたりの交通機関はこの鉄道だけ。クルマとぶつかる心配無しというのはクルマが走ってないから~だったのですね。
腰高なナローゲージですが、VTRで見ると結構なスピード=といっても40kmくらいですが=で快走します。
終点付近には発電所の従業員が住む集落があり、商店や教会、映画館などもあるようです。
電車がもう1両あって、こちらはオーソドックス(?)なスタイルの両運転台式ですが、サイドビューはご覧の通りです!誰か模型にしませんかぁ〜ビューゲルの台座部分が妙に本格的ですね=阪国金魚鉢のと同じ構造です。
(18)(19)
こっちの『イタさん』も負けず劣らずカッコいいです。
(20〜23)終点のイタティンガ発電プラント周辺。発電所の石造りの重厚な建物の中は保存車両なども収められてるようです。
(24・25)更にその裏手にはインクラインなどもあって、ナローの面白さがいろいろありそうです。さすがにここに行ったハポン人はまだいないんだろうなぁ~。
Cedarもブラジルは行くチャンスがなく、ハネムーンでと画策したら嫁の家族の猛反対であえなく挫折した、という次第。今後もイタさんに会えることはまず無いでしょう。
と、思ったら残念な情報が〜イタさん電車たちは通常運行からは外れ、こんなトラクターが客車を牽くことになっちゃったようです。笑っちゃうのはイタさん電車が走るのは雨の時だけ、なんだそうで。
行かれる方は御用心!ってそんな人いませんよね?
ワールドカップブラジル大会、日本は初戦負けちゃいましたが、リベンジを期して便乗企画あと1回行ってみます!
cedarさま
イタさんユニークですね!
ところで25の写真、後ろのインクラインと線路がつながっているように見えなくもないのですが、本当のところはどうなんでしょうか。
by hideta-o (2014-06-17 09:04)
ウッヒェー!これは面白いですね。
by EF510-230 (2014-06-17 11:03)
たしかにイタさんのプロフィール、金魚鉢に見えてきましたー!
by イヌさん (2014-06-17 13:53)
◾️hideta-o様
インクラインと手前の線路は繋がっています。
架線はありませんが〜当たり前ですね。
◾️EF510-230様
でしょう!ロケーションも電車もホントユニークです。
◾️イヌさん様
TMSコンテストには出せませんけど、網電のショーティに見えなくもない?無理ですね。
★hanamura様
★あるまーき様
★やまびこ3様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-06-17 17:28)
いやー、すごいものを見せていただきました。
凸型電機風の運転台の電車があるのは驚きです。
世界各地には、いろんな鉄軌道があるんですね。
by のり (2014-06-17 19:54)
◾️のり様
アメリカには、コンボカブースの屋根から突き出たキューポラを運転室にした荷電があります。
でも同じ高さで運転台が中央ってのは流石に無いです。
★モボ様
★nexus6様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-06-17 20:29)
★gardenwalker様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-06-18 05:43)
これは珍品ですね。
頸城のホジが以前ガラス二枚奥に運転台があったと言うのを記事で読んだことがありますが、それどころじゃ無いですね!
代替牽引車がトラクターと言うのもビックリ。
ブラジル、行きたくなっちゃうような画像でした。
by Chitetsu (2014-06-18 06:57)
◾️Chitetsu様
頚城のホジはオープンデッキ客車の改造でしたっけ?同じ構造なアメリカの地下鉄や高架鉄道に例があります。
ブラジル、次回は変な電車が走る登山鉄道の紹介です。
by Cedar (2014-06-18 09:12)
★arail206様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-06-18 09:13)
汐留〜虎ノ門のマッカーサー道路に面白ナローを !! (笑)
お洒落になった映画館に古き良きカラミ映画を !! (爆笑)
by KEY坊 (2014-06-18 10:58)
◾️KEY坊様
ナイスなアイデアですね!
マスゾエさんに提案しましょう!
by Cedar (2014-06-18 12:09)
WOW!
(言葉にならない)
by なにわ (2014-06-18 14:24)
■なにわ様
小田和正!?
★あおたけ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-06-18 15:15)
★まめうさ様
★ナツパパ様
★nd502様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-06-19 04:33)
★UZ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-06-19 09:19)
★シュウチャン様
★くらいふ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-06-21 11:50)
素敵過ぎる!!
と
思ったら
今は軌陸トラクタ牽引ですか・・・
by FTドルフィン (2014-06-22 11:26)
■FTドルフィン様
記事にも書きましたが、雨が降ると電車の出番だとか?
なんだかヘンテコですね。
★ぷっぷく様
★SpeedBird様
★sonic様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-06-22 19:29)