4半世紀前のシドニー鉄風景(その2、セントラル・スタイションの近郊電車) [外国鉄写真(昔)]
今からちょうど25年前、1988年のシドニー鉄風景。
2回目はシドニーのターミナルCentral Station~オーストラリア訛りではセントラル・スタイション~で撮影した画像です。
(1)~電車やCedarのブログですから、まずは電車からご覧に入れます。
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セントラル駅は長距離列車のターミナルであるのはもちろん、シティレールの近郊電車ほぼすべての系統が集まっていました。都心の南端にあるこの駅から北には電車のみが走ります。
都心方向に大きく左カーブしていく様子は、上野駅から御徒町方向を見ている感じです。画面の左手前に列車ホームと駅舎があるのも上野に似たレイアウトですねえ。(3)
4複線8線の線路がこの先で地下に入り、前回ご紹介したハーバーブリッジ経由の線、東に向かって走り、ヌーディストビーチで有名だったボンダイビーチの入り口Bondi Junctionまでの線、そして市内をラケット状に一周して戻ってくるCity Circleの3線に分かれます(下路線図参照)
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この地図は友人が2006年に行った時のもので、Cedar訪問当時とは運転系統が異なっていると思います
25年前のこのとき、Cedarの印象に残ったのは、吊り掛けサウンドも勇ましくぞろぞろ連なって走る旧形車でした。
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前回もご紹介したハーバーブリッジをバックにした1950年代の写真にも、ほぼ同じ姿で写っていますね~
(6=現地HPから)
茶色の塗装といい、無骨な外観といい、まさに「旧形国電」そのもの。でも深い屋根の重厚な顔つきは私鉄にありそうな顔つきでした。1925年のシドニー地下線開通時にデビューしたようです。
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更にこの旧形車でびっくりしたのは、ドアが手動で開けっ放しで走っていたことです。(8)
窓周りがすこしモダンなタイプも混じっていますが、こちらもドアは手動。(9)
この電車に乗って、都心の地下線を吊り掛けサウンドを聞きながら走るのは不思議な気分でした。
地下鉄銀座線や総武快速線がドアを明けっ放しで走る姿を想像していただけたら・・
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(11・12)
シドニーのクモニ13(!)にも遭遇しました。凝った飾り帯とPARCEL VANの表記が痺れます。旅客用の改造でしょうか?
もちろん、こんなお古いのばかりが走っていたわけでなく、主力はステンレス車体のダブルデッカーでした。
こちらは当時の最新形です。
(13)無表情な顔つきはどこかでみたことあるなあ~と思ったら紛れ無き東急車輛顔。東急8000をダブルデッカーにした感じです~メーカーは地元のようですが。
こちらはひと世代前のもの
(14)突き出たようなオデコの形から、ランチュウを思い出しました。
(15)
(16)東急顔は冷房付でしたがランチュウ君は非冷房で窓が開きます。
でも流石にドアはキチンと閉めて走っていました。(17)
ランチュウ顔と東急顔、あなたはどちらが好きですか?なんて・・・
ちなみに右は東急顔の新塗装車です。
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25年後の今、茶色の旧形は消え去り、シティレールはすべてダブルデッカーで運行されているらしいです。
続く2回目は長距離列車ホームへ移動します。
80年代まで日本の客車だって手動ドアだったことからして、混雑がそう激しくないからでしょうか。
何か東武の32系を20mに引き伸ばしたイメージがあるのですが。
そうそう、715系を新規製作の運転台ユニットなどつけずに、もっと安上がりにしておけば、ステンレス車みたいな顔になったでしょうに。
by なにわ (2013-12-01 18:27)
■なにわ様
旧型者は確かに東武32系に似てますねえ~朝夕はそれなりに混雑してましたが・・・
ステンレス車の方はインタアーバン要はもう少しスタイリッシュでした。次回ご覧に入れます。
by Cedar (2013-12-01 19:10)
これまたユニークな顔だちですこと。 単行のクモニにシビれました!!
今どき "シビれる" なんてコトバも死語でしたね... (^^;ゞ
by nexus6 (2013-12-01 21:20)
■nexus6様
シビれる~痺れる…。
Cedarの常套句のひとつです。やはり死語だったか(汗)。
でも、この荷電にはマジ痺れまして、翌年の年賀状に使いました。
by Cedar (2013-12-01 21:52)
ガダーイ・マイト!私もシビレました。
by hanamura (2013-12-02 07:28)
旧型のお顔を見て、阪和のロコ1000を連想してしまったのは私だけでしょうか…。何となくかわいいお顔、素敵ですね。
しかし、東急顔は、全世界を席巻しているのでしょうか。
by のり (2013-12-02 07:34)
ものすごく小さな窓の旧型車はインドかアルゼンチンの車両のようですね。デザイン的にオーストラリアの車両は大雑把という感じを持ちます。
by EF510-230 (2013-12-02 10:50)
Cederさんもシドニーの不愛想な茶色の電車に会われたのですね。小生も1972年の初めての海外出張で、シドニーに行き、この電車にお目にかかりました。確かに、ドアーを開けっ放しで、走っており、その開口部が結構広く、ちょっと、恐ろしく、センターポールにしがみついていたことを思い出しました。それから、15年後にも健在だったのですね?
この電車がハーバーブリッジを渡ると聞き、撮りに行きました。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/haasanhp/Sydney.htm
by はーさん (2013-12-02 12:10)
■hanamura様
グダーイ!ライルウワィスタイションで、無愛想な顔にシビれました。
■のり様
確かに旧型車は阪和や大鉄の香りがします。
埴輪みたいな東急顔も以外に多いですね。
■EF510-230様
やはりアメリカン×植民地風って感じます。
■はーさん様
旧型車はかなり長生きしたようです。Cedar訪問時にはハーバーブリッジは渡らなくなってたようです。
by Cedar (2013-12-02 14:59)
★たじまーる様
★あるまーき様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-12-02 15:04)
★ぷっぷく様
★teftef様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-12-02 21:25)
大きい茶色い電車、面白そうですね。
ドア開けっ放しで地下線を走る姿がどうも想像できません!
茶色い荷電、良いですね。
ところで、ヘッドライトはないのでしょうか⁇
by Chute tau (2013-12-03 07:02)
すみません、上記コメントのHNが変になっちゃいました。
by Chitetsu (2013-12-03 15:45)
■Chitetsu様
デカイボディ、デカイ吊り掛けサウンド、ホントにドアは開けっ放しで爆走しました。
そう言えばヘッドライトは???
アメリカのインタアーバンみたいに着脱式だったのかな?
ご指摘受けて気になってきちゃいました。
by Cedar (2013-12-03 18:45)
★あおたけ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-12-04 17:39)
★モボ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-12-06 22:59)
シドニー 吊掛 のキーワードでたどりつきました。
1988年 シドニーで吊掛車に乗りました。地下線での釣掛サウンド感動でした。 通勤時間帯しか見かけませんでした。
by JTI (2014-01-27 20:29)
■JTI様
同じ体験をなさったんですね。
あの豪快な電車、いつまで現役だったのでしょうね?
by Cedar (2014-01-28 09:57)