「かっ飛び京急」の面影を求めてお粗末! [昨今鉄写真]
昨年の蒲田周辺高架化で、品川付近を除いて都内の京急本線から地上区間が消えました。
街並みを見下ろして高架を突走る京急なんて、ギリギリ好きなCedarには面白くない・・・!
(1)家並みをすり抜け地上をかっ飛ぶ京急らしい姿を求めて、GWの狭間の平日、仕事のついでに行ってみたのがここ~神奈川新町のひとつ品川寄り、子安です。
建て混んだ家並みに割り込むように続く線路を爆走!~そんな京急らしいスリリングな走りが楽しめる地上区間は、京浜間ではこの辺りだけになりました。(ちなみに、行きがけに下り快特の運転台後ろに被りついて、ここを通過した時の速度は118Km!さすが京急!)
(2・3)カーブした子安駅ホーム、かつては特急停車駅でしたが、今は10分ごとに普通が停まるだけになってしまいました、快特・エアポート急行はカントに体を傾けつつ通過します。
平日昼間ダイヤでは、上り普通が快特とエアポート急行にまとめて抜かれます。エアポート急行はひとつ手前の神奈川新町で快特に抜かれてきます、ダイヤを見ると3本が絡み合うような追い抜きですが、昔この子安で2重追い抜き(※)をやっていたように、京急の伝統といえます。
(※)側線に入った普通に追いつき接続した急行が、一度発車して側線にバックで入り普通の前に縦列停車、特急が2本まとめて追い抜く、という荒技でした。
(4)2本の通過列車を見送って普通が発車です。高速でかっ飛ぶ通過列車のため、分岐もきついカント上にあり、捩れながら出て行く姿は京阪の中書島を思い出しました。踏切が盛大に波打って、シャコタン車だと腹擦りそう。
前の普通が出て行ったと思ったら、もう次の800形普通が~神奈川新町との間は上り線は2線になっています。
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そして先ほどと同じく快特・エアポート急行が通過追い抜いていきます。
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快特↑かっ飛び、エア急↓やや飛び、そして普通↓↓は分岐で捩れる…これが10分サイクルに繰り返される子安駅です。
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(9)下り普通もダルマ電車。この日は普通は800か2000、たまにステ1000でしたが、何年かしたら前2者が後者に駆逐されていくのでしょうね。
地上線をかっ飛ぶ姿を見に来たのに、駅撮りばかりでは仕方がないので、クラシックな佇まいの地下道をくぐって駅の外へ出てみました。
(11)自社の線路とJRの線路群に挟まれて、小ぶりな駅舎が建っています。ちょうど横浜線が京浜東北や東海道線を跨ぐあたりだったとは、下車して初めて気がつきました・・・
(12・13)今は普通しか停まらない駅前は、いい感じに(!)に寂れてますねえ~。
駅前売店も今はベンディングマシンが並ぶだけ・・軒先の600のイラストと洒落た英文が場違いな感じです。
(14)踏切の凸凹具合はこんなです。快特がかっ飛べるのも、このカントのおかげです。すぐ傍を走るJRとの競争は明治時代に遡りますが、国鉄に対抗したインタアーバン京急の歴史が、こんなところにも感じられますね。
突き当たりの左に見える滑り台のようなものはJRの線路を潜る地下道の屋根で、線路の反対側には横浜線大口駅に通じるいい感じの商店街があります・・・(初めて降りたのに、なぜ知っているかは最後に・・)
(15)長い待避時間をじっと耐えているような800形普通と、そんなの関係無いとばかりに通過して行くステ1000快特。(16)
平日昼間は上下の快特がこのあたりですれ違うダイヤになっているようです・・・
(17)ようやっと2100の快特もキャッチできましたが・・・
あれ?
(19)
あれあれあれ!?
~いつまで経っても同じ撮ポジションばっかり・・
「ギリギリかっ飛び写真」がぜんぜん出ないジャン!とハマっ子訛りで突っ込まないで下さい。一応新子安の方まで行っては見たものの、駅間でのかっ飛び写真の撮影場所が見つからなかったのです~どうもこのカーブ分岐に、目が眩んでしまったらしい・・・私としたことが~っていつものことですね(恥)
乗って通過するには楽しいけど、画にならない場所だったという…お粗末!!
(20・21)逆カント状態で捩れつつ、そろそろ出て行く2000回送を見送って・・・・
結局、駅撮りと何も変わらない踏切からの写真で今日は終了と相成りました。
そろそろFも無くなってきたし・・・仕事は終わったし。
と自分に言い聞かせて、Cedarが向かったのは・・・地下道の向こう。
最近嵌っているDVD「孤独のグルメ」の主人公になった気分で、知らない町を食べ物を求めて歩き・・・(24)
(25)
結局は、渋~い定食やさんで牛めし&麦酒をやりつつ「再度の線路際出撃」を誓ったのでありました。お粗末!!!
ということで、こりゃまた失例いたしましたぁ~!
乗っているとわかりませんが、こんなにカントがきつかったんですね。
by EF510-230 (2013-05-08 09:04)
穴守稲荷が唯一大田区の地上駅ですね。
旧六間堀の公園から撮影する人を良く見かけます
地下から上がってくるところですね。
あとは天空橋に潜る昔の踏切があったところにもいますね。
by いっぷく (2013-05-08 17:25)
かっ飛び…、関西ではかつての阪神がそんな感じでしたね。あまり縁がなかったので、旧小型車時代をほとんど存じ上げないのですが、それはそれはすごかったそうですね。
京急は、京阪のようなイメージをもっていますが、ひょっとして関東私鉄の中で、一番関西っぽい私鉄かも知れませんね。
by のり (2013-05-08 20:38)
このあたりはまだ、家並みすれすれに走るのが味わえるんですよね。
関東には少ない広軌のせいか、踏切のカントが一段ときつく見えますね。
by やまびこ3 (2013-05-08 21:18)
■EF510-230様
川崎~横浜間は速度制限無し、なんだそうで~停車時、カント外側のシートに座ってると足に力を入れてました。
■いっぷく様
空港線は車種バラエティが豊富ですが、スピードが出ないのが残念ですね。羽田空港駅にホームドアが着いたせいで800が入れなくなりましたし。
■のり様
京急は「関東の関西私鉄」と呼ばれています(笑)!京阪というよりはやはり阪神ですね。
by Cedar (2013-05-08 21:29)
★やまびこ3様
★モボ様
★フジトモ様
★パルの大冒険様
★oomori様
★hanamura様
★あるまーき様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-05-08 21:35)
■やまびこ3様
八丁畷~鶴見市場間か、花月園前~子安間だけが地上を爆走する区間です。なかなか絵にし難い区間ですが。
by Cedar (2013-05-08 21:42)
★しおつ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-05-08 22:04)
谷口ジロー氏は日本におけるよりフランスでのほうが有名な漫画家だと思います。ほぼすべての作品がフランスで出版されており、さらにジャン‐ダヴィド・モルヴァンというセナリストととの協働で Mon année というオリジナル作品もあります。
『孤独のグルメ』は、仏語版の題(Le gourmet solitaire)から、フランスではルソーの Les Rêveries du promeneur solitaire と関連付けて論じられことも多いようです。.鉄道愛好家もまた一種の「孤独な散歩者」かも知れませんが。
http://www.amazon.fr/Le-gourmet-solitaire-Jiro-Taniguchi/dp/2203373342
by Tosi (2013-05-09 00:38)
■Tosi様
谷口ジローさんはフランスの賞も取ってますね。
孤独のグルメは鉄道好きにも人気があります~鉄道好きは孤独癖・放浪癖がありますから~というのはCedarだけですね(笑)。
★ヤッさんパパ様
★FTドルフィン様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-05-09 07:50)
カッとび京急、いいですよね。
何回乗っても興奮します。
蒲田付近走る時のスピード感が地平時代より無くなったのはやはりギリギリ感が無くなったせいなのでしょうね。
大口の商店街、私も子安でパチパチしてからほっつき歩きました。
昭和の商店街ですね。
by Chitetsu (2013-05-09 07:55)
■Chitetsu様
カッ飛び京急!嫌な事があると、とりあえず快特で京浜間往復すると気分晴れます。対象物が近く、JRとの競争や新町の車庫への分岐なども楽しいこの区間はとりわけ楽しいですね。
by Cedar (2013-05-09 10:12)
★Reirei様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-05-09 15:02)
「カッ飛び京急」ですか・・・。
「一度、この目で見てみたい・・・」と思いました。
ここ最近、京阪のHPを拝見していると、やたらと「京急」のPRをしているように見えるのですが、「京阪と京急は仲良し」なのでしょうか・・・?
by 京阪快急3000 (2013-05-09 17:49)
■京阪快急3000様
「関東の関西私鉄」是非一度お越し下さい!
京浜間のなりふり構わぬ爆走はアトラクション的楽しみです。
京阪と京急、どちらも新技術導入に積極的だし、社風が似てるかもしれませんね。
by Cedar (2013-05-09 20:31)
★素人写真様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-05-09 23:35)
Cedarさま
子安界隈、往年の京急振りが体験できる貴重な場所になってしまいましたね!
先日、横濱ぶらり散歩に行く際電関人の乗った京浜と多摩川橋梁で旧塗装の
2000系と並走状態になりちょっと嬉しかったです!
by 狂電関人 (2013-05-10 07:14)
■狂電関人様
京急に限らず、地下や高架になると趣味的には詰まらなくなりますね。町や人と距離感のある電車は魅力がありません。
by Cedar (2013-05-10 09:59)
阪神のほうがイメージが強いんでしょうが、どっちも高架ばかりになってしまってるのも似てますわな。
ニコニコ動画の影響でしょうね、京阪と似てるというのは、カーブが多いことと、すぐ運転を再開することじゃないでしょうか。
お高く止まっているアルファベット2文字の会社と違って。
by なにわ (2013-05-11 11:18)
かっ飛び京急の沿線に住みたくて新子安にマンションを借りたのでありますが、そこを紹介してくれたのが子安駅前の不動産屋でした。踏み切り横の店で電車が通る度に気になってろくに説明を聞いていませんでした。
by サットン (2013-05-12 10:44)
■なにわ様
京急と阪神、成り立ちや沿線の雰囲気が似ています。
まあ京急自体が関東では珍しくインタアーバンの技術を取り入れてますから関西私鉄に似てくるわけです。直特で山陽の明石までの区間は横浜から先の感じだし・・・
■サットン様
>紹介してくれたのが子安駅前の不動産屋・・
今でもあるのかな?~気がつきませんでした。
京急新子安の極狭ホームを快特がかっ飛んでいくのは、昔の阪神岩屋・春日野道も真っ青ですね。次回はその光景も狙っていました。
■とーる様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-05-12 18:20)
一旦バックして二重追越しを行なうという荒技は、いかにも京急らしいですね。かつては川崎で下り方面3列車接続や、島式ホーム1面しかない黄金町や横浜で渡り線を設けて対向本線を逆走して追越しを行なっていた、と聞いています。
関西のかっ飛ばしぶりで思い出されるのは、近鉄京都線の元奈良電デハボ1000形による急行列車でした。17M級の小ぶりな車体でしたが凄まじいスピードで田圃のまん中を突っ走り、カーブでは揺れて長い吊り革が網棚に「ガッチャン、ガッチャン」と当たっていました。
by 京葉帝都 (2013-05-13 01:24)
■京葉帝都様
高速列車のためには手段を選ばず!というのは伝統なんですね。
エアポート急行登場までやっていた川崎の引き上げ線での特急同士の追い抜き⇒連結なども京急らしかったです。
近鉄京都線急行も、その走りっぷりは木造車の「橿急」時代からの伝統でした~今はそれほどでもありませんが。
by Cedar (2013-05-13 06:55)
★arail206様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-05-15 22:11)
★undo様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-05-18 10:30)
★湘南ライナー9号様
★竜成様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-05-21 21:02)