万葉線<贋>今昔写真（その2）

こんばんは。万葉線＜贋＞今昔写真の2回目です。前回同様、金沢在住友人からの平成画像と、自前の昭和画像で構成しています。

（1）前回ラストにご紹介した米島口を出て、国鉄氷見線を乗り越し、鄙びた町並みや工場地帯を行く単線併用軌道は昭和60年の訪問時にも印象に残った区間でした（＝って言いながら写真撮っていないとは～何たる怠慢！）。

（2）なのでここは友人の平成画像のみです。工場の横を走るかと思うと古い家並みの間を抜ける～なかなか変化に富んだ沿線でした（画像も無いのに知った風に語りますね～）

友人の写真もなかなか鋭いフレーミングだと思います。クルマで動くので機動性が高いのと、奥様と息子さんがアイトラムがお気に入りなんだとか？

やがて国鉄新湊駅から伸びていた引込み線と並行して、工場の塀を回りこむように進むと六渡寺に到着します＝やっと自前の画像登場！

（3）訪問当時、すでに貨物線には草が茂っている状態でした。かつて見られたであろう工場地帯を貨物列車と路面電車が絡み合うように進む光景～ゲージは違いますがかつての川崎市電を思い出させます。

（4・5）平成？年と昭和60年の六渡寺駅です。工場の塀の具合は変りませんが、平成の画像では貨物線のレールは跡形も無く消えていますね。

この駅を境に軌道線から地方鉄道線に変ります～かつては富山まで線路が繋がって、ここから先は富山地鉄所属だったとか・・・この当時でも、六渡寺までは高岡軌道線、以遠は新湊線に管理上分かれていたようです（ちゃんと調べてないので間違っていたらレスしてくださいませ～＜小さく前にならえ！の精神＞で慎んで訂正いたします）。

（6）　今も昔も六渡寺では電車交換風景が見られるようです～専用軌道を行く路面電車がすれ違う風景は、鉄分50％の友人にも充分な魅力があるようですね～（というのは嘘で、友人のメールには＜貴兄のをはじめとする鉄ブログをあれこれウオッチして、あんたら鉄が好きそうなシーンを撮ってやった～＞みたいなことが書かれていました。

この区間の地方鉄道らしさは、庄川にかかる本格的な鉄橋にも看て取れます～路面形がこういう区間を行く風景が好きなCedarとしては迷わず撮影しました。

（7・8）路面電車というよりインタアーバンの風情～実際にかつては富山市内⇔高岡市内を直通運転して、まさにインタアーバンだったのです。

友人の画像にも、同じ場所でのアイトラムがキャッチされていました。

（9）しかも、きちっとローアングルで撮っているではないですか？やるなあお主！とひそかに褒めていたら・・・この撮影の時には、ご同業者からのお声掛けで、このアングルで撮影したと、メールには書いてありました。やっぱりねえ、と一安心（こらこら）。

しかもこのアングルは停留所からお手軽にたどり着ける場所なんだそうですね。でもエラそーな事は言えません・・・私の画像（8）はもろ電停からでしたから。

～そんなわけで、ものぐさぶりも何やら似ている2人の万葉線＜贋＞今昔写真～2回目はここまでと致します（しつこく続く）。

 

 

コメント 17

なるほど広電「宮島線」はインタアーバン！で、よろしいでしょうか？
万葉線アイトラムも、宮島線グリーンムーバｰも、かっこいいですね。
by hanamura (2012-06-30 08:21) 

（1）の青く塗られた「電車のりば」、吉久だと思いますが、一つ手前の「新吉久」ののりばは、人が立つと脇をクルマが通れないほど道が狭く、「いったいどこで電車を待てばいいんだろう」と悩みました。でもあのあたりの風情はいいですね～。側線がたくさん見える六渡寺の構内も、かつてのターミナルの貫禄が十分です。
by maipenrai (2012-06-30 08:50) 

路面区間で、石積みの安全地帯のスペースが確保できない場所って、意外に多いですね。嵐電やかつての京阪京津線併用軌道区間のような超極狭安全地帯も、スリルがあって（というか、ここに乗って電車を待つのが恐ろしい）面白いですが・・・。
本格的な鉄道橋風の所を路面電車が行くのは、おっしゃるとおり面白い光景ですね。かつての名鉄揖斐線にも見られました。少々華奢ですが、阪堺の大和川橋梁もなかなかの光景です。ガーターで台車部が隠れてしまうのが惜しいですが・・・。
by のり (2012-06-30 09:55) 

過去と現在を写真で対比させるとき、最も失望させられるのは、街並み景観やそれを構成する建物、施設、交通インフラが、なんの視覚的手がかりも残さずに、わずか幾十年か前のそれらとは完全に異なるものになってしまっている場合です。反対に、時代にあわせての変化がみられても、たしかな連続性が確認できる場合は安堵させられます。この意味で、超低床車とともに利用されつづけている「塗装が変わっただけの7000形」、極端に大きな変化をこうむらなかったようにみえる併用軌道区間や専用軌道区間の景観、敷地奥の植栽以外には約三十年間まったく変化のない車庫風景はまさに「嬉しい」としかいいようがありません。同時にまた、こうしたことが、たんに郷愁を満足させるというだけでなく、高齢化と人口減少が進行し、悪あがきしてもたいした成長はみこめない成熟・飽和市場の国での、経済・社会的な持続可能性の探求と合致するものでありますように強く願わずにはいられません。
by Tosi (2012-06-30 14:33) 

　
こんにちは。
調べてみたら、アイトラムって6両（6編成？）もあるんだ！
LRVはドンドン増殖してますね。
しかし、積雪地帯でこんな超低床車は大丈夫なんだろうか？と、要らぬ心配をしたりして・・・。
だから除雪機関車を新造したんですかね？
　
by Junior (2012-06-30 15:22) 

■hanamura様
宮島線はインタアーバン（都市間電車）でなく、サバーバン（都市近郊電車）だと思います。乗客と環境に優しい電車が末長く活躍して欲しいですね。
■maipenrai様
最近行かれたばかりでしたね。富山と高岡のLRTは是非乗りたいと思いますが、私的事情でしばらくは無理そうです。吉久から六渡寺の辺りは是非おさえたい！
■のり様
極狭安全地帯と言えば京津線の東山三条、蹴上ですね。後ろにクルマ、前には通過する急行…
万葉線のはクルマも少ないし、そんなに恐くなかった。とは友人の言葉です。
路面電車の長大鉄橋は筑豊電鉄にもありますね。
■Tosi様
がむしゃらに街並みや建物を変えていく。新しモノがエライと感じる日本人の悪い癖ですね。
今昔写真は遺跡巡りじゃないのですが。
■Junior様
実際、雪には苦労したようですね。7000が全廃されない理由はそこ？
除雪機関車はPEと同じく、トロリーコンタクトのためにパンタグラフ付きのDL！



by Cedar (2012-06-30 16:32) 

★boomie様
★Reirei様
niceありがとうございます

by Cedar (2012-06-30 16:35) 

超極狭安全地帯の代表はなんといっても名鉄岐阜市内線でしょう。何でも地元警察の嫌がらせでああなったそうです。

by EF510-230 (2012-06-30 21:26) 

■EF510-230様
岐阜県警と名鉄の話は聞いたことあります。
路面電車が邪魔モノって古い考えから抜け出ないまま、廃止になったのは残念でした。
by Cedar (2012-07-01 06:45) 

★プント様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2012-07-01 06:47) 

庄川の鉄橋を渡る時はドキドキしますね。鹿島線の北浦橋梁もそうですが。ハエたたき付きの架線柱が珍しいです。アイトラムの赤色は秀逸です。くれぐれもセンスのない広告のラッピングはしないように。

by 京葉帝都 (2012-07-01 14:36) 

■京葉帝都様
＞ハエたたき付きの架線柱が珍しいです。
ご指摘あるまで気が付きませんでした！ますます地方鉄道っぽいですね。

＞アイトラムの赤色は秀逸です。くれぐれもセンスのない広告のラッピングはしないように。
広告塗装は7000が一手引き受けでしょうか？アイトラムに統一されるとどうなることやら・・・・


★hetianソウソウ様
★やまびこ３様
nice!ありがとうございます

by Cedar (2012-07-01 16:19) 

初めて、このブログを拝見させていただきました。
自分も加越能時代から何度も訪れた万葉線、米島口を過ぎて鉄橋を渡ってからの工業地帯の中を長閑に走る光景は堪らないものがりますね。
楽しく拝見させていただいております。
by あるまーき (2012-07-01 19:52) 

■あるまーき様
ご訪問とコメント、ありがとうございます。
加越能時代から印象的だった吉久あたり、行こう行こうと思いつつ30年近く経ってしまうとは。
でも、ネットのお陰で貴ブログで富山のLRVなど居ながらにして楽しめるのは勿論、贋今昔写真まで～
便利な時代になりました。
今後とも何卒よろしくお願いします。

★schnizer様
★素人写真様
★UZ様
nice!ありがとうございます




by Cedar (2012-07-02 14:45) 

★denta60様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2012-07-03 14:01) 

★あおたけ様
★シュウチャン様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2012-07-03 22:43) 

★suzuran6様
★サットン様
nice!ありがとうございます

by Cedar (2012-07-07 22:36)