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旧品川宿と京急 [街景色・人・モノ]

2月19日八つ山での京急撮影のついでに、最近注目(?)の北品川を散策してきました。02-19京急 021R.jpg(1)      八つ山の旧品川宿の入り口周辺は何やらそれらしく整備されております。京急をくぐる地下道(?)のデザインもごらんのとおり・・・

案内板も宿場町の瓦屋根つきです。02-19京急 022R.jpg(2)

品川を出た京急はJR線をトラスで越えSカーブの連続でゆっくりと進みますが、その途中のこの踏切こそが旧東海道です。(3~5)02-19京急 014R.jpg02-19京急 013R.jpg02-19京急 018R.jpg

(6・7)この日は日曜日のせいか、歴史好きのお散歩仲間らしい方々の姿も見掛けました。02-19京急 024R.jpg02-19京急 025R.jpg   三浦半島や成田空港に向かう電車が行きかうこのこの踏切は、品川宿の北端にあたります、その昔はこの向こうに宿場町の旅籠や妓楼(ま、吉原のような男の遊び場です)が建ち並んでいたわけですね。

最近はTVドラマの舞台になったり、幕末の品川宿を舞台にした映画『幕末太陽傳』の再上映と組んでの町おこしなどで注目のこの界隈。さすがに江戸の建物は残っていませんが、幕末太陽傳の舞台となった相模屋(通称土蔵相模)の跡のファミマ(!)の傍らには立て札がありました。img_302762_63451028_2.jpg(9)

映画『幕末太陽傳』は昭和32年の日活作品、古典落語の『居残り佐平次』を下敷きにした時代コメディで、当時絶頂期だったフランキー堺主演、石原裕次郎が高杉晋作役(ってことは当然チョンマゲ姿!)で出演しているという映画です。

幕末太陽伝01R.jpg(10・11)BAKUMATU.jpgこの映画は滅法面白いです!裕二郎のほか、小林旭、芦川いずみなども出演しています、DVDも出ていますから是非!冒頭では映画制作当時の北品川の風景が写り京急も一瞬登場します。

今は何の変哲も無いこの道も、幕末には京大坂へ旅立つ人や参勤交代の行列も通ったかと思うとなんだか不思議な気がします。

(12)02-19京急 012R.jpgフランキーさんもそう思っているかしら?

江戸情緒というより昭和の町並み探索にふさわしい界隈には、こんな建物もまだ残っています。02-19京急 011R.jpg(13・14)北品川01R.jpg

町並みや路地をうろうろしていて思い出しましたが、北品川界隈はロケ地として使われることが多いですね~その男凶暴につきR.jpg(15)この映画にも・・・冒頭近く、ビートたけし扮する暴力刑事が犯人を走って追いかけるシーンでこの町並みが登場してました。

最近の人気ドラマのひとつ『ラッキーセブン』の探偵社はこの商店街にあることになっています。(16)北品川02.jpgロケセットはこの状態ですからすぐわかります~この日に目に付いた若い女子などは、きっとこちらがお目当てでしょうかね?

北品川03R.jpg(17)商店街(品川宿の町並み)は南に向かって延々と続いていきますが、私は適当に引き返し京急北品川駅へ戻ります。こうしてこの町を歩いてみると品川の南になぜ北品川があるのか?がよくわかります、その昔の北馬場・南馬場という駅名も宿場町ならでは、ってわけですね。

北品川駅への道すがら、幕末太陽傳の裕次郎フラッグが翻る路地の向こうに京急の線路が~(写ってる電車は北総鉄道からの乗り入れ車ですが・・)02-19京急 026R.jpg(18)

02-19京急 027R.jpg(19~21)駅に入り、インタアーバン京急らしい1435mmの線路がうねっているのを見ると血中鉄分が一気に戻ります~品川発車後の速度制限がここで解除される(品川行きはここから速度制限)ため、高架に駆け上がっていくクロスシートの快特が一気にスピードを上げるのを見ていると、年甲斐もなく胸が躍ってしまいますね。02-19京急 031R.jpg02-19京急 029R.jpg

ひとつ心残りは、品川宿場気分で一献!という時間が無かったことでした。

今日はこのへんで、まっぴらごめんください。


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コメント 18

シュウチャン

北品川って面白い街並みなんですね、行ってみたくなりました。
by シュウチャン (2012-02-28 09:13) 

EF510-230

北品川には制服を変えたら俄然人気が出た女子校がありますね。
by EF510-230 (2012-02-28 11:26) 

なにわ

ほうほう、川島雄三ですか。

銭とヒマが大量にあれば、単なる輸送手段である新幹線で品川往復で行きたいものです。

by なにわ (2012-02-28 22:03) 

Cedar

■シュウチャン様
東海道品川宿で売り出し中ですが、昭和の町並み探索スポットしてもお勧めです。品川水族館や大井町も面白いです。
■EF510-230様
女子高ネタはまったくわかりません、すみません。
■なにわ様
川島雄三さんは早死にしたのがもったいない監督の一人でした。~っていうか当時の映画の人はなぜみんな早死になんでしょう?

★マチャ様様
★manamana様
★COLE様
nice!ありがとうございます

by Cedar (2012-02-28 23:11) 

EF510-230

品川女子学院です。京急の窓からよく見えます。かつて桜田淳子、山口百恵が在籍していたことで有名です。
by EF510-230 (2012-02-29 00:45) 

Cedar

■EF510-230様
品女のことなんですね。仕事の後輩は何人かいますね。
by Cedar (2012-02-29 01:39) 

Cedar

★boomie様
★gardenwalker様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2012-02-29 01:42) 

maipenrai

懐かしいなぁ、北品川。私の知っている頃は、時代から取り残されたような町でしたが、いまやプチ観光地…。
 夜の部がどうなっているのか、気になるところです。
by maipenrai (2012-02-29 20:38) 

Cedar

■maipenrai様
そういう取り残された町こそ今は観光地なんですね。我が実家がある鬼越もそうならないかなあ?なんて~。

by Cedar (2012-02-29 22:27) 

Cedar

★とる子様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2012-03-01 08:11) 

On2NGers

Cedarさんのブログ、何時も楽しく拝見しています。
映画『幕末太陽伝』については、ある本にこの様に書かれています。
若い頃にこの映画を見た私も同感ですが、映画史に残る凄い映画です。
(前略)いくつかの古典落語による品川遊郭を舞台とする話に、英国領事館焼き打ちを狙う志士たちの話がからむ-という意味ではシチュエーション設定は充分だが、これらの中をとびまわる居残り佐平次(フランキー堺)の動きはドタバタとして一級であり、しかも胸を病んでいる佐平次は、死と隣合せにいる不気味さがある。これらは川島雄三のおそらくは狂気じみた想いの産物であり、一人の作家が一生に一本か二本しかつくれない、そういう重さがある。(後略)

by On2NGers (2012-03-01 20:53) 

Cedar

■On2NGers様
コメディと書いたものの、確かに前編に漂う無常感・虚無感はただならぬものがあります。 フランキー堺の鬼気せまる熱演という感じでした。

by Cedar (2012-03-01 23:30) 

Cedar

■UZ様
■denta60様
■やまびこ3様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2012-03-03 00:12) 

hanamura

あイタ!北品川・・・良いですねぇ・・・降りたことなくて残念。
これは、行ってみたくなりました。
by hanamura (2012-03-03 06:00) 

サットン

品川、時代劇と来ると品川隆二さんを思い出します。
父が見ていた任侠ものの時代劇によく出演されていたような。
by サットン (2012-03-03 11:34) 

Cedar

■hanamura様
ターミナルの隣の忘れ去られた街~そんな風情が素敵です
■サットン様
近衛重四朗さんとのコンビが記憶にあります、確か品川区の出身でしたっけ?
by Cedar (2012-03-03 12:15) 

Cedar

★プント様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2012-03-04 01:35) 

EF510-230

JR品川駅エキュートのパン屋に北品川あたりの商店を紹介した冊子がありました。
by EF510-230 (2012-03-05 00:14) 

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