2010-02-21 2007年の上海「無軌電車(ウーグイ・ディエンチャー)」 [海外出張+空き時間鉄]
世界的な不況のなか、一人元気な中国、なかでも今年の万博開催で盛り上がる上海には、仕事で何度か行きました。
新シリーズ、題して
海外出張+空き時間鉄
今回のネタは、3年前に見たり乗ったりした、上海の「無軌電車(ウーグイ・ディエンチャー)」です。トロリーバスのことであるのは、ご想像の通りであります。
日本ではほぼ全滅したトロリーバスですが、中国では幾つかの街で健在です。ただし上海では普通のバスに代替される傾向らしいです、その一方で充電式のトロリーバスが新たに開業した、というNEWSもありますね。
何はともあれ、3年前の上海の街と無軌電車です・・・今年は万博だし、街並みも変わってるんだろうなあ。
(画像1)まずは有名な外灘(ワイタン)の景色です、ホテルが徒歩10分のところだったので朝の散歩のついでに・・・・今はもっともっとビルが増えてると思います。
(画像2)朝霧に包まれて外灘に向かって歩いていくと・・・
(画像3)この道にもトロリーバスが走っていました。画面右側の架線にご注目です。(どうせなら車輌を撮るべきですね・・・スイマセン。)
(画像4)上海には、戦前から路面電車とともにトロリーバスが走っていたようで、現在のネットワークも戦前からの中心エリアに限られているようです。ご存知のように、外国の窓口だった上海には、レトロな西洋建築が多く残っていて、他の中国の町とは少し趣が違います。そんな町とトロリーバスは何故かよく似合っていました。以下、スライドショー的に
(画像5)戦前からのメインストリート福州路のアールデコ様式高層ビルと無軌電車
(画像6)アールデコ様式の元劇場と無軌電車。左側のレンガつくりの建物は元倉庫で。撮影時は高級ブランドショップが入ったショッピングモールでした。
(画像7)旧フランス租界エリアはマロニエ並木が整備され、お洒落な感じですが、街はどんどん再開発が進んでいます。そんなところにも・・
(画像8)アメリカの都会で良く見かけるシアターアールデコ建築、このCathay Theatre(国泰電影院)は現役でした。この右手の並木道にも無軌電車が走っています。
上海でも、静かで乗リ心地の良い無軌電車は、市民の人気も高いようです。
しかし街の広がりが急速すぎて、道路さえ有れば走れる普通のバスに較べ、架線などのインフラ整備に手間と金がかかるし、地下鉄もどんどん建設しているし・・・というわけで将来は余り明るくないようでした。
皆様も上海に行かれる事があったら、是非、独特の乗り心地や、街に響く「ぴゅーん」という架線の鳴る音、などを体験していただけたらと思います。
では今回はこれで、再見!
2007年の上海の風景拝見しました。
上海は他の中国の都市の殺風景な画一的な街と異なり、フランス租界のあったあたりなどはおしゃれですね。
2枚目の右の外灘に面しているビルは和平飯店(ピースホテル)ではないでしょうか?
小生が2回目に上海に行ったとき、天安門事件の発端になったデモに遭遇しました。外灘はデモの人波で埋め尽くされ、その中に巻き込まれましたが、暴力的なものではなく、なんとか、抜け出せましたが!
当時は外灘の対岸には何もありませんでした。正に桑海の変です。
トロリーバスは上海だけでなく、カナダのバンクーバー、スイスのルツェルン
オーストラリアのザルツブルグなどでも、市内交通の主役になっていました。静かで、環境にも優しい乗り物なのに、なぜ、日本ではなくなってしまったのでしょう。
by はーさん (2010-02-21 09:55)
は~さん様
上海の変化はますます加速しているようです。地下鉄は東京を抜いてアジア1の総延長になり、軽軌と呼ばれるLRT計画もあるようです。
その一方でフランス租界等の戦前からの建物が、どんどん消失しているとか。トロリーバスも安泰であるといいのですが・・
和平飯店は食事に行った事があり、外灘を見下ろす中華レストランは美味な料理を供してくれました。1階のクラブのジャズバンドもまだやってるのでしょうか?
よくも悪くも中国の先端を行く運命。それが上海なのでしょうね。
by Cedar (2010-02-22 00:34)