SSブログ

妻のいる鉄風景(その6、NY地下鉄博物館にて) [外国鉄写真(昔)]

あっという間に今年最後の妻の月命日がやってきました。
今日は93年12月のNYのお話。
NY.jpg(1)
冬のNY初体験。アフタークリスマスから年末の滞在でした。いつもより時間があるので、ずっと行きたかったあの場所へ・・・妻もこの時は黙ってついてきてくれました。

NY MTA Transit Museumは、ブルックリンにあって、廃止になった地下鉄コートストリート(Court Street)駅をそのまま利用しています。
MUSEUM ENTRANCE.jpg(2)
雪道をおばさんに道を尋ねながら到着、ありふれた地下鉄駅と思ったらエントランスはここでした。

下に降りると意外に広い入口フロア~歴代の自動改札機が並んでいます。MUSEUM 03.jpg(3)

MUSEUM 02.jpg(4)
Cedarお目当ての地下鉄車両のコレクションはもちろん、バスやトロリーのカットボディ等もあります。

NYC博物館04.jpg(5・6)
NYC博物館01.jpgNYC博物館03.jpg(7)
20年前は今よりデブでした・・・関係ないけど・・

そしてこちらが地下2階のホームに並んだ地下鉄車両たち。
(8~11)塗装も様々、木造車も混じる充実のコレクションです。
MUSEUM 07.jpg

MUSEUM 15.jpgMUSEUM 13.jpg
NYC博物館08.jpg
ほとんど車内に入れるし、椅子に掛けるのも自由です。NYC博物館10.jpg
NYC博物館06.jpg(12・13・14)NYC博物館07.jpg
銀座線旧形車に似たリベットゴツゴツ電車の車内には、これも銀座線で使われていたリコ式ハンドステップが・・・

(15)日本にはない感覚のアトミックなインテリアや・・・MUSEUM 08.jpg
NYC博物館05.jpg
(16)これも日本にはなかったラタンのシートの座り心地も初めて体験できました。
妻いわく、縁側の安楽椅子みたい・・・なるほど。

MUSEUM 06.jpg
(17)日本のこの手の施設との違いは、現役の展示物でもあるミミックパネル(軌道照明盤)に『YOU ARE HERE』とあるように、線路がそのまま営業線につながっていて、コレクションされている電車はすべて自走可能なこと。

20151209122800title_world_us_museums-3.jpg
20151209012001img_77912-5.jpg
(参考写真=アメリカ鉄サイトより)これらは実際に『ミュージアムトレイン』としてさまざまな編成で営業線を走ったり、年末休日には特別ダイヤの営業運転もおこなっているとか・・

holiday_train_thumb.jpg
今年もINDの保存車(↑)が日曜だけ一般営業する、とHPに告知されていました~財政危機とか言われても、こういうところが産業資産を資本主義の礎と考え、大事にするアメリカの凄さですね。どこかの国とは大違いです。



路線図.jpg 
(18)路線図(配線図)は上のとおりで、コートストリート駅(赤↑はもともとはブルックリン・ボロ-(区域)のみを走る列車のターミナルとして作られたものの、使われずに放置されていた駅だそうです。

とか言うウンチクは置いといて、館内はクラシックな駅の雰囲気を残していて、NYの地下鉄には大分慣れてきた妻も、それなりに興味を示していたようです。
(19~22)
NYC博物館02.jpg
MUSEUM 05.jpg
MUSEUM 10.jpgNYC博物館09.jpg
この旅で、鉄活動につき合わせたのはこの日だけでした。
あとはアフタークリスマスセールの買い物や、ハーレム・アポロシアターのアマチュアナイトに行ったり・・・
アポロ.jpg(23)
ちょうどSuper Top Dog(チャンピオン大会)の日に当たってラッキーでした。


あるいは友人の経営する会社でのイヤーエンドパーティーに潜り込んだりと、冬のNYをそれなりに楽しんだものでした。

MUSEUM 09.jpg(24)
とかとか、もう20年以上も前の冬のNYの思い出・・・・

最近長大な記事が続いたので、ここはかる~く、この辺で。

はじめて妻のいない師走、月命日から1日遅れの記事UPでした。

ではまた。


nice!(26)  コメント(16)  トラックバック(0) 

nice! 26

コメント 16

シグ鉄

路線図、配線まで書いてあり、興味深く拝見しました。
凄いですね、鉄に慣れていない名古屋人には、
乗りこせないでしょう。
上下それぞれ2面3線!
関西私鉄なら、真ん中電車を素抜けに使いそうです。
by シグ鉄 (2015-12-09 11:06) 

Cedar

■シグ鉄様
NY地下鉄の線路配置はめちゃおもろいです。鬼線路がいっぱいですが、結構左右対称にはこだわってるみたいです。
博物館になってるコートストリートのホームからトンネルを見ると地下で立体交差する姿が確認できます。
でも、鬼線路のある場所はだいたい治安が悪いんですが・・・
その例を一つ→http://cedarben.blog.so-net.ne.jp/2014-10-15
by Cedar (2015-12-09 16:44) 

Chitetsu

駅をそのまま博物館!
保存車が営業路線で運行!
欧米じゃ結構普通に存在するのにどこかの国はなんて寂しい状況なのでしょう?
この間行ったチューリッヒでもそんなこと感じました。
by Chitetsu (2015-12-09 20:43) 

Tad

確かに鉄道車輛のラタンのシートって日本じゃないですね。
奥様がおっしゃったように縁側とか旅館の籐椅子くらい。最近は見かけませんが…。

ラタンシートは,オレンジ・エンパイアで乗ったP.E.の331,バーニィ・セイフティカーで体験しました。座り心地,悪くなかったですね。
サンペドロで乗ったレプリカ・ファイヴのオープン部分のウッド・ベンチシート(昔公園とかに置いてあった木の棒を渡したアレと同じ)は,硬くて尻が痛くなりました。長時間乗るなら座布団かクッションが欲しいところ。あそこに座ってロス市内からロングビーチまで,なんて御免蒙りたい…。

PS 成瀬がらみの原節子ネタがあるんですが,それは土曜に。

by Tad (2015-12-10 01:09) 

のり

保存車輌の留置線が、そのまま営業線と繋がっているのがすごいですね。

日本では、「産業遺産」という考えがまだまだ希薄ですので、こんな規模の保存は望めないでしょうね。

by のり (2015-12-10 08:34) 

京葉帝都

トランジットミュージアムでは各車両にホームから入れるのでリアル感にあふれてました。アトミックなデザインやラタンのシート、覚えています。プロショップでは資料になる書籍やパッケージ化された動画が販売されていて地下鉄の広報活動にも熱心でした。
ブルックリンの地下鉄線路は密度が高くて魅力的です。
(24)フラットアイアンビル、長きにわたりNYのシンボルですね。
by 京葉帝都 (2015-12-10 12:30) 

motosan

NYの地下鉄は、昔は車内もおっかないと云われてましたね。チャールズブロンソンの「狼よさらば」を思い出します。もひとつ、30年位前だったか、マンハッタンからJFK空港へ直通する、JFKエクスプレスと云うのが、運行を始めたとき、列車には警官が乗車していると云うのがウリでした。今じゃ、落書きもなくなり安全になったが、OUTBOUNDで、終点が近づくにつれ、車内が空いて来ると、やっぱりスリルを感じます!
by motosan (2015-12-10 13:34) 

Cedar

■Chitetsu様
鉄趣味が全盛なのに、保存はお粗末!
日本の趣味の世界は底が浅いですね。
■Tad様
ラタンシートがなぜアメリカではポピュラーなんですかね?ヨーロッパでは見かけないし、熱帯アジアにも無いですし。
成瀬がらみネタ楽しみにしてます。
■のり様
阪堺がモ161を温存してくれてるのが唯一といえるでしょうか?
静岡の某私鉄なんて単なる使い捨てだし・・・
■京葉帝都様
いらっしゃったこと、あるんですね。日本の最近の鉄博みたいにテーマパークかしてないのがいいです。
■motosan様
JFKエキスプレスは一度だけ乗りました。追加料金2ドルでしたっけ?
NYの地下鉄の規模はやはりスゴイですね。
ブロンクスの北端からコニーアイランドまで均一料金だし!


★mangahara様
★dougakunen様
★shingeki様
★Ujiki.oO様
★モグラたたき様
★宝生富貴様
★mentaiko様
★コミックン様
★あおたけ様
★ネオ・アッキー様
★sonic様
★剛力ラブ様
★ぷっぷく様
★モボ様
★やまびこ3様
★yogawa隼様
★AKI様
★あるまーき様
nice!ありがとうございます



by Cedar (2015-12-10 21:54) 

Cedar

★arail206様
nice!ありがとうございます




by Cedar (2015-12-10 22:08) 

KEY坊

奥様のお座りになったラタンのシート、日本と椅子の文化が違うのですね。日本も少子高齢社会を迎え、鉄道各社も乗客も減少に転じて、もう少し椅子の改良や面白い配置のセミクロスへの発想の転換があってもいいのに、今だに朝のラッシュ時の効率から抜け出せない。
奥様との買い物、楽しい思い出に残る事だったでしょうね。
by KEY坊 (2015-12-11 11:40) 

Cedar

◼︎KEY坊様
たしかに『非椅子文化』の国はアジアでも韓国と日本だけですね。
アメリカの通勤電車の椅子はラタンからいきなりプラスチックに行きましたが…。
一度きりの年の瀬NY〜思い出はたくさんあります。

by Cedar (2015-12-11 18:30) 

八犬伝

いいですね、この博物館。
そういえば、この手の博物館は海外で行ったのは
ワシントンはスミソニアンの航空宇宙博物館しかありませんでした。
by 八犬伝 (2015-12-11 20:45) 

Cedar

■八犬伝様
外国の博物館は大人でも楽しめる雰囲気がいいですね。NYに行くたびにいろんな博物館に行きました。東欧やユダヤ移民のゲットーだったロワーイーストサイドには、その当時の移民の暮しを再現したミュージアムもありましたね。

★gardenwalker様
★芝浦鉄親父様
nice!ありがとうございます





by Cedar (2015-12-12 00:53) 

hanamura

昔のアメリカって、おしゃれだなぁ~。
鉄道の設計、クルマ、銃器&重機などの設計!
新世界に、頭脳が結集していた(?)戦争負けますね。
(逆・リメンバー・パールハーバー!日本大丈夫?)
by hanamura (2015-12-12 11:34) 

Cedar

■hanamura様
アメリカってなんだかんだ言っても、富の蓄積がスゴイですね。
ニホンがまねするのは絶対に無理、
ニホンはイタリアやフィンランドを目指すべきなのに・・・
NYに行くたびにそう思ってました。
by Cedar (2015-12-12 12:35) 

Cedar

★SpeedBird様
★hideta-o様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2015-12-12 23:53) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。