2014GWに観た映画(その1〜オズオズ男女の『お早う』シーン) [映画・音楽]
またまた、小津安二郎映画の鉄シーンの話です。
『麦秋』@北鎌倉
『秋刀魚の味』@石川台
と、いう感じで、しばらくは過去ネタ、映画ネタ、など鉄的にアクティブじゃない記事が続きそうです。
(1・2)
昭和34年公開。東京近郊、多摩川べりの新開地を舞台としたコメディです。
このところ、諸事情あって撮影も模型もままならない故、こんなカウチ&ポテトネタ(古い!)が多いわけでして…。
ぱっと見て、監督の好きな池上線~大崎広小路?
かとおもったら高架なのに単線なんですね。
そんなホームで男女のシーン~
なんとなくお互い気になっている2人が、朝のホームで偶然顔を合わせ、言葉をかわす。
お若い方は男女とも顔も名前もご存知ないでしょうね。
小津映画のこういうシーンと言えば、北鎌倉が有名ですが、美男美女に相応しくないゴミゴミした街並みと古びたホームのここも、なかなか印象的です。
美女のナメには安普請な木造上屋の柱、遠景には町工場の煙突という…。
『掃き溜めに鶴』的効果を狙ったのか?と思えるようなシーンです~。
それにしても、昭和の男女はなんと奥ゆかしく、いきなり肩寄せあったりしないのですね。
ああ、じれったい!
そもそも、ホームでの『オズオズ男女ツーショット』は小津安二郎お得意のシーンなんでした。
(9~12)
『麦秋』@北鎌倉
『秋刀魚の味』@石川台
『お早う』@八丁畷です。高架ですから南武支線のホームでした。
当時のまま単線の南武支線に加えて、東海道貨物線の複線が並行して全く様子が変わってます。
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こちらは現在チョン行(あ、ひょっとして[×]用語?)で走る205系ワンマン車から見た八丁畷駅、ホームの長さは当時と変わらないようです。
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こちらは現在チョン行(あ、ひょっとして[×]用語?)で走る205系ワンマン車から見た八丁畷駅、ホームの長さは当時と変わらないようです。
佐田啓二さんのショットのアングルで見ると、浜川崎方面のカーブは面影があります。
ホームが随分低いです、私鉄時代のままなんでしょう。
流山電鉄で見た元南武鉄道の電車はドアステップ付きでしたから~。
今はこんな立派な貨物列車も走っています。当時なら、ぶどう色の17m旧国や南武鉄道買収のED27(※)の牽く貨物とかが走ってたのでしょう。
(18)
※旧南武鉄道買収機ED27。青梅線氷川=現奥多摩で、昭和37年撮影です。
この頃は、貨物列車も日本映画も元気でしたねえ。
と、いう感じで、しばらくは過去ネタ、映画ネタ、など鉄的にアクティブじゃない記事が続きそうです。
え?前から全然アクティブじゃない?
こりゃまた失礼しました!
2014-05-01 19:34
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コメント(25)
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★hanamura様
★あるまーき様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-05-01 22:11)
八丁畷の南武支線ホームは、今は地上からは手前の貨物線が遮ってしまいよく見えません。でも、鶴見方面は総持寺の屋根まで見渡せます。忘れたころに電車がやってくる駅ですね。旅客輸送はおまけみたいな路線ですから・・・。
お話しがそれてしまいますが、日比谷線が20m車化されるそうですね。2016年~2019年度に新型車両に置き換え20m車7両編成に統一しホームドア設置を進めるとか・・・
by 利きゅう (2014-05-02 00:03)
■利きゅう様
それた方のお話し、初耳ですが『やっぱり』って感じです。こりゃいよいよ井の頭乗入れですか(笑)。
by Cedar (2014-05-02 00:23)
オズオズ映画のシーン、どれも今では味わえない空気感がありますね。
同じ場所で同じように陽がさしていても全然別物になってしまうのですね。
日比谷線の話、遂にですか。
TQの罪は重いですね!
by Chitetsu (2014-05-02 07:11)
小津映画にさりげなく織り込まれている「鉄シーン」は、本当に魅力的ですね。鉄道が生活の中に溶け込んでいた時代なればこその風景とも言えますが、スタッフ(特に小津さん自身)に鉄ちゃん(真の意味での)がおられたのでしょう。
小津映画と雰囲気がよく似ていると言われる成瀬巳喜男さんの「めし」は、もう少しストレートな感覚で鉄道が登場しますね。この「めし」も大好きです
by のり (2014-05-02 08:36)
佐田啓二さんカッコイイですね。ところで字幕が気になるのですが、何語でしょうか?
by hideta-o (2014-05-02 08:37)
大学生の時、ホームで好きな子とこんな感じでございました (^_^;)
何故か不思議にその時乗った電車や風景がとても懐かしく想いますね 。。
あの頃、携帯やメールなんて無い黒電話の時代、それもやっとこさ、
電話にこぎつけて、親が出ることなんてザラな時代だったし .. (笑)
by KEY坊 (2014-05-02 09:14)
■Chitetsu様
今、同じようなシーンがあっても空気感は違うでしょうね。
人の気持ちや表現が全く違ってます~今はもっと剥き出しですから。
■のり様
小津と成瀬、2人とも大好きです。成瀬も元々松竹にいたのですが『松竹に小津は2人いらない』と言われて東宝に移籍したのですね。
■hideta-o様
字幕はスペイン語です。小津映画はヨーロッパでは人気が高いです。
アメリカでは全くダメで、黒澤の1人勝ちです。
by Cedar (2014-05-02 09:35)
八丁畷なんてずいぶん渋いところでロケしているんですね。こういう場所をよく探してきたものだと感心しています。
by EF510-230 (2014-05-02 10:18)
■KEY坊様
あはは、同世代の感じですね。
ホームで偶然を装って声掛ける、なんてスマホ時代の今は考えられないです。家電話に掛けるドキドキも今や懐かしい。
★やまびこ3様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-05-02 10:41)
■EF510-230様
映画のロケハンは小津組ともなれば監督の好みを知り尽くした人々がカット毎の人海戦術でやりますから。八丁畷はこれ一回だったと思います。
by Cedar (2014-05-02 10:49)
★nd502様
★あおたけ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-05-02 21:22)
久我美子さんといえば、谷間世代にとっては、ケンちゃんシリーズのお母さんでしょうか。
あと、向ヶ丘遊園?とNSE。
今日はこれだけです。
by なにわ (2014-05-02 22:48)
■なにわ様
ケンちゃんシリーズのお母さんが久我美子さんだったとは知りませんでした。
またまたラストの謎の一行はわかりません。
by Cedar (2014-05-02 22:56)
★シュウチャン様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-05-03 05:58)
佐田啓二さんといえば中井貴一さんのお父上といえば分かるかもしれません。私は父から聞かされましたのでわかりますが…
総天然色という文言も時代を感じさせますね。モノクロ映画全盛の時代でしたからね。
by UZ (2014-05-03 07:03)
■UZ様
記事書くときに、『佐田啓二さんは中井貴一さんの父』って書こうかどうかと思いましたが…
中井貴一さん、佐藤浩一さん、香川照之さん、日本の俳優さんも二世が多いですね。政治家と同じか(笑)…。
by Cedar (2014-05-03 07:50)
★denta60様
★ねじまき鳥様
★ひでほ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-05-03 10:19)
当時の八丁畷付近のような単線と線路上の背の高い架線柱の風景は、現在の東京東部の新金貨物線でも見られます。(3)の写真では、あまりに高さがあるのと部材が華奢なために支柱(特に底部)とビームの四角形の一辺が大きくなっていたのには驚きました。ゾウさんやマンモスの足みたいです。現在でも2段式架線柱をわりと使用してる近鉄(大阪線)では、架線柱の上部のほうが膨らんでいるものがあります。そこそこの高さでは剛性を持たせるほうを優先しているのかもしれません。
by 京葉帝都 (2014-05-03 17:50)
■京葉帝都様
単線の高圧線付き架線柱は、新金線と西武多摩川線が印象に残ってます。
最近、丸太ん棒風の不細工架線柱が増殖してるのは困ったものです。
あの架線柱、写欲が一気に失せます。
by Cedar (2014-05-03 18:21)
★FTドルフィン様
★yam様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-05-04 00:44)
佐藤浩市,ですね。
ちなみに彼は小中学校の後輩です。
久我さんと聞くと,まず華族様の御令嬢ってのが頭に浮かびますが,華族なんて今どきわからない人が多いでしょうね。コウコウハクシダンって何?って云われそう。
Cedarさんの後輩にはそんなこと云う人はいないでしょうが…。
by Tad (2014-05-04 00:59)
■Tad様
あは~っ、また間違えた。
失礼しました。
久我家の爵位はコウコウのどっちかだったらしいですね。
by Cedar (2014-05-04 05:01)
★素人写真様
★arail206様
★suzuran6様
★ネオ・アッキー様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-05-05 23:22)
★SpeedBird様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2014-05-06 18:24)