函館ビリケン電車の記憶(昭和46年) [昔鉄スナップ]
前々回のペコちゃん電車の次なるは、『ビリケン電車?』の登場です。
顔と並んで、Cedarが印象深かったのはオデコの雨樋のカタチでした。
初めてのご対面は昭和46年の春休み~今から43年前でした。
小熊米雄氏撮影の605『鉄道ピクトリアルNo.43』(1955年2月号)より
昭和29年に登場した函館市電600形。
『どこがビリケンやねん!』と、通天閣界隈のおっちゃんに串かつ投げつけられて(?)叱られそうですがぁ~(hanamuraさん風)
高松吉太郎氏撮影の603 『日本の電車』(1967年刊行)より部分拡大。
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顔と並んで、Cedarが印象深かったのはオデコの雨樋のカタチでした。
いずれにしてもやんごとなきデザインですねぇ=当事者は何も意識せずに取り付けたのでしょうが・・・・
改めて顔全体をじっくり見てみますと、前面パーツが左右ことごとく非対称なのが笑えます。
どでかいナンバーは函館市電の伝統ですが、その他はことごとくばらばら~左右対なのはテールライトと排障器くらいですね。ワンマン表示が大小あったり、方向幕と系統板がダブルだったり、なんとも盛り沢山です。こちらのアングルでは、運転台後ろのドアが埋められているのも判りますね。
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どでかいナンバーは函館市電の伝統ですが、その他はことごとくばらばら~左右対なのはテールライトと排障器くらいですね。ワンマン表示が大小あったり、方向幕と系統板がダブルだったり、なんとも盛り沢山です。こちらのアングルでは、運転台後ろのドアが埋められているのも判りますね。
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ひとつひとつの形や大きさには、そうなった理由があるのでしょうが、これ程のアンバランスぶりは珍しいです。
昔、お正月にみんなでやった『福笑い』で出来た顔のようです、~といってもお若い方はご存知ないですよね・・・
あ、この表現は決してネガティブじゃあなく、天邪鬼Cedarはこの顔大好きなんです。
ブサカワの走り、でしょうか?改造してこうなったから整形ブサカワ?
初めてのご対面は昭和46年の春休み~今から43年前でした。
港町風景を期待して行ってみたら、単なる工場地帯だったドック前終点・・
市電の単車も製造したという函館ドックの鋸屋根も懐かしいです。
市電の単車も製造したという函館ドックの鋸屋根も懐かしいです。
そんな場所で撮った600形のユニークな顔つきは、函館市電のイメージとしてCedarの記憶に強烈にインプットされているのでした。
600形は、台車が雪国に向かないという理由で、ワンマン改造後あまり長生き出来なかったようです~
足をこすると福が来るといわれる ビリケンさんのご利益は無かった!?
ってわけですね。
2013-02-19 07:53
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コメント(15)
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600形の醜い正面はワンマン化というよりも窓のHゴム固定化による通風確保のためと思います。ビリケン様に似ているとはさすがCedarさんです。
by EF-510-230 (2013-02-19 09:07)
■EF510-230様
函館も仙台も、地方にしてはおしゃれな電車もワンマン化で顔つきが変わりましたね。
雨樋取り付けとワンマン改造は、同時ではなかったかも知れません。
★あるまーき様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-02-19 11:13)
変形二枚窓の原点は大阪市の801なんでしょうけど、仙台にせよ、前中扉なんですよね、大連、長春の電車のような側面スタイルには違和感がありますね。中央運転台だけに余計に感じます。函館市は都電7000も変形二枚窓に改造したんで、よほど気に入ってたんでしょう。
前面窓の原型スタイルでは、通風効果が低かったのではないでしょうか。大阪市の2201、2601、3001は脇の細窓だけでは暑くてやってられず、都電7000で生き残ったのは7051以降の下降窓装備タイプばかりだったことが物語っているのではないでしょうか。
by なにわ (2013-02-19 13:04)
改造後の600系、すごいお顔立ちですねえ。
インパクトあるなあ。
by ナツパパ (2013-02-19 13:36)
■なにわ様
確かに元祖は大阪ですね。原形のままでは、風量のコントロールが難しく、特に春秋には開けると寒く閉めると暑く~
って状態だったと想像します。600と700の原形はなかなか好きですが~。
■ナツパパ様
でしょう⁈でも、なかなか見飽きない顔ではあります。
★CASCO事業部様
★Reirei様
★あおたけ様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-02-19 19:14)
★フジトモ様
★hanamura様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-02-19 20:31)
★やまびこ3様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-02-19 23:41)
★いっぷく様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-02-20 06:22)
Cedarさま
オデコ(頭)がビリケンカットなのがとてもキュートです!
函館市電、以前は広告電車ばかりだったので(笑)再履修しに行きたいです!
by 狂電関人 (2013-02-20 07:13)
■狂電関人様
ビリケンか、はたまたキューピーか?
始めてみたときは吹き出し、そのあとじっくり見るとなかなk味のある顔つきが癖になる・・・みたいな顔ででした。
最近はなんだかマトモな(?)電車が増えているようで・・・
★iko4wd様
★急行みまさか81号様
★takechan様
★nexus6様
★シュウチャン様
★FTドルフィン様
★denta60様
★suzuran6様
★UZ様
nice! ありがとうございます
by Cedar (2013-02-21 01:22)
★arail206様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2013-02-21 22:05)
このような車両が昔、存在していたのですね。
記事本文とともに失礼ながら、とても笑えましたよ。
by 京阪快急3000 (2013-02-21 22:16)
■京阪快急3000様
>記事本文とともに失礼ながら、とても笑えましたよ。
失礼だなんてトンでもない、笑っていただきたくって書いてますから~
函館以外に仙台には変則2枚窓の電車がありました~こちらは改造車でしたが。
ビリケンといえば阪堺電車のお膝元ですが、残念ながら通天閣のビリケン
さんにはお目にかかったことがありません。
by Cedar (2013-02-21 22:46)
函館市電の古い車は、排障器の形状や、街の背景も相俟って、どことなく大陸的なムードが感じられます。
(札幌のは近代的過ぎて、むしろ欧風スタイルと言われますが……)
大連とか、今は亡き韓半島各都市の市内電車に通ずるものがありそうで。
やや前後を窄めたスタイルで丸みを付けた3扉車(が基本)、という辺りから、そう思えるのかも知れません。
あの大陸タイプは、日本車輌が当時の米国型を参考に案出した?とか聞いた覚えがありますが、結局、彼の地では市内電車が殆ど根付かず、発展を見るに到らなかった為、“進化した姿”も幻で終わったのは残念です。
反日思想に凝り固まった愚劣な指導者共に支配されてさえ居なかったら、大陸諸都市の電車にも、また違った発展があったかも知れぬのに。
by 紅玉国光 (2013-03-20 18:54)
■紅玉国光様
函館の街と電車は、ロシアのウラジオストクにイメージが似ていますね。函館500、札幌600のスタイルはソウルや大連、瀋陽の旧形車に似ています。
大連の電車にはアメリカのバーニィカーのコピーが走っていましたがこれは満鉄工場製でした。
by Cedar (2013-03-20 21:14)