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面影橋から(その2) [都電のいる風景]

今から44年前、昭和43年9月に姿を消した、都電15番。s43.jpg(1)                    前回に続いて面影橋の分岐の写真です。例の<神田川>アパートと15番の都電(部分拡大)。

(2)全景です。前回と少しポジション違いで、今度は15番と32番の電車が両方写っていますs43面影橋01.jpg

15番の電車は戦前製の木造車を車体更新した3000形。都電スタイル代表(?)6000のスリム版です。

(3)32番は都電きってのスタイリスト7000形s43面影橋03.jpg                        系統板の広告は<大町ソース>=前にこのブログで取り上げた、都電系統板広告の謎のクライアントでした。

 

(4)15番と32番どちらが先に早稲田に向かったのか?勿論全く憶えていません。s43面影橋06.jpg

しかし、何とも雑然&ゴミゴミした景色ですね。やはり電車より、街のディテールに目が行ってしまうCedarなんであります。立派な警報器のある踏切の道は、左に行くと、どこに繋がっているのやら?とか。

三角のビルの部屋はどの位の広さだったのか?とか。~何でもこの建物は病院(!?)だったとか。素晴らしい環境!にあったものだと感心します。s43面影橋04.jpg(5)             冗談はさておき、建物だけををアップで見ると、ヨーロッパの裏町みたな感じもあります。リスボンか、はたまた巴里の下町か?

な~んて、海外に行った事など無かった当時の思い込みです。(でも後になってヨーロッパに行ったら、こんな町並みに結構出会いました。)

 

(6)同じ日のネガに写っていたのは早稲田営業所の玄関にかかっていたお別れの挨拶。早稲田看板.jpgながい間の「ご協力」を感謝いたします。って書き方が面白いですね~なんだか上から目線?というか、サービス業の物言いでないのが時代でしょうか?

都電15番と早稲田営業所は今から44年前の本日、9月28日をもって廃止になりました。

昭和は遠くなりけり~ですねえ。

 

 

 

 

 


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コメント 19

nd502

正面2枚窓といえば名古屋市電の800型を思い出します。
ものすごく短命でしたが・・・
by nd502 (2012-09-29 00:23) 

Cedar

■nd502様
名古屋の800はユニークな電車でしたね。デザインもですが、模型みたいな駆動装置が面白すぎて、短命に終わってしまいました。
by Cedar (2012-09-29 06:12) 

Chitetsu

何とも魅力的な風景ですね。
本当にリスボンの裏町にも似た風景みたいな雰囲気がありますね。
模型で作ったら楽しそうです。
早稲田営業所の写真の廃止広告後ろのTraffic 〜の英語表記の案内に目が行きました。
by Chitetsu (2012-09-29 08:09) 

EF510-230

大町ソース、我が家では愛用していました。病院は大同病院ですね。
by EF510-230 (2012-09-29 15:42) 

なにわ

20系統の廃止は1971年3月ですよ~。
by なにわ (2012-09-29 16:54) 

なにわ

さて、じっくり書きますか。
早稲田についぞ6000が入らなかったのは、どこか狭いところがあったんでしょうか。
800が15限定というところから、安藤坂あたりが怪しそうですが。

32系統を先行させ、早稲田で降りた客を15系統が拾う・・・
7032、空っぽのような・・・。
でも、ここって、現在でも電車が走っている(多少のズレはありますが)ので、44年後との対比もお願いします。
by なにわ (2012-09-29 16:59) 

のり

こんな風景、かつてはどこにでも見られたような気がするのですが・・・。
本当に昭和は遠くなってしまいました。
by のり (2012-09-29 17:47) 

Cedar

■Chitetsu様
ニホンの町並みはヨーロッパに似てるのは、石と木の違いこそあれ街の歴史を考えれば当たり前ですね。歴史の無いアメリカの真似した街造りするのはそろそろ止めたほうがいいです。
英語の看板~当時全く目が行きませんでした・・・
■EF510-230様
大町ソースって、業務用で市販されて無いのかと思ってました。今はユニオンソースになってるとか。大同病院って移転して今も健在ですよね。
■なにわ様
あはは~自宅最寄の都電の廃止日を間違えるとは、なんともいい加減なのはあいかわらずです。記事の記述は早速削除しました。
15番には800→2500と小形車が使われていましたが、安藤坂は15番は経由せず、同じ早稲田持ちの別系統が走ってました。
■のり様
街は変っていくもの、と頭では分ってるものの、あまり激しく変るのは戸惑うばかりです。

★シュウチャン様
★あおたけ様
★モボ様
★フジトモ様
★hanamura様
nice! ありがとうございます


by Cedar (2012-09-29 18:20) 

プント

作りかけの街、という雰囲気がすごく漂う、
今では見たくても見られない街並みに惹かれました。
東京もこういう時代があったのですよね~
by プント (2012-09-29 21:34) 

EF510-230

おっしゃるようにユニオンソースの前身は大町ソースです。親戚が酒屋でブルドッグよりもずっとうまいといって大町、その後はユニオンを置いていました。
by EF510-230 (2012-09-29 22:09) 

EF510-230

祖母からよく聞いた話では、戦前はこのあたりは砂利場と呼ばれていたそうです。神田川の舟運で砂利を集められていたのでしょうか。神田川の改修前はよく床上浸水になっていた地域です。
by EF510-230 (2012-09-29 22:14) 

maipenrai

確かに15系統に小型車ばかり集中して運用していたのは不思議ですね~。飯田橋から東五軒町、江戸川橋にかけての印刷工場への通勤輸送だけでも、けっこうな需要があったはずなのに…。大手町、茅場町方面は引っかかりそうなところがなさそうなので、やはりこの面影橋から戸塚辺りが怪しそうですね。
 昭和43年9月、キナ臭い時代が始まってましたが、私は何をしていたんだろう?
by maipenrai (2012-09-29 22:31) 

しおつ

この頃はまだ戦後といった雰囲気が残っているのですね。
自分が生まれた頃には、こんな風景が見られたのだなあと
何か感慨深いものがあります。
by しおつ (2012-09-29 22:49) 

UZ

高度経済成長期の東京の貴重なショットですね。現在の成熟した姿への過程が拝見出来て良かったです。
画像に出てきた大町ソースですが、その後合併を経て現在はユニオンソースとなっています。オタフクソースと業務・資本提携しているとの事です。
by UZ (2012-09-30 13:54) 

とーる

私の誕生月には、このような出来事があったのですね…
なんか感傷深くなります~
by とーる (2012-09-30 14:00) 

なにわ

早稲田の砂利場といえば、家庭を飛び出した内田百閒(機種依存文字なんで文字化けの可能性があります)が転がり込んだときに、「砂利場の大将」と称してましたっけ。
by なにわ (2012-09-30 20:41) 

Cedar

■プント様
作りかけの街~いい表現ですね。
東京にもこういう時代があった=と仰いますが私の育った東京は至る所こんな感じでしたよ。
■EF510-230様
さすがお近く(~でも無いか?)だけに、いろいろご教授ありがとうございます。大町ソースの系統版広告についても拙フログで取り上げたことがあります。
■maipenrai様
15系統の小形車運用の謎?確かにどこかに限界でネックがあったのでしょう。でもこの分岐から高田馬場駅までは戦後の開通なのに・・・
■しおつ様
あいかわらずの古写真場で恐縮です。当時高校生だった自分はそんなに戦後、古さ、は感じず、当たり前の風景と思っていました。
■UZ様
高度成長はもう始まっていて、その気分を感じつつ、その恩恵にも預かりつつ、画像に出てくる古いアパートに住んでいる人たちがたくさんいたのが当時の東京でした。そしてこの後、時代は70年安保・学生運動の過激化に動いていきました。
ユニオンソースとオタフクソースが提携してるとは!
■とーる様
当時者的にはいたって無感動でした。江戸っ子の飽きっぽさ、諦めの良さで、「ま、無くなるのはしょうがないやな」って感じでした。
■なにわ様
内田百閒は鉄の大先輩のひとりでしたね。電車にはあまり興味が無かったようですが・・・、「砂利場の大将」=いかにも諧謔的な百鬼園先生らしいです。

★やまびこ3様
★yakitorimitbier様
★ゆきママ様
★denta60様
nice!ありがとうございます





by Cedar (2012-09-30 21:26) 

Cedar

★gorosan5670様
nice!ありがとうございます


by Cedar (2012-10-01 21:51) 

Cedar

★sabuchan様
nice!ありがとうございます
by Cedar (2012-10-03 19:31) 

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