昭和46年・或る日の京浜安浦

　京急1000形運行終了から2日がたちました。前回の記事で京浜安浦の1000形を見ていただきました（再掲します）　　このときに同じ場所で捉えた京急の電車たちをご覧下さい。東京湾を望んで高台を走る、なかなか絵になる区間でした。撮影は昭和46年、まだ吊り掛け・カルダン入り乱れていた～ファンにとっては楽しかった時期です。

　　当時のダイヤでは文庫～浦賀間の各停が設定されていました、18m車2連というミニ列車で、6連（朝夕は8連）の特急・快特とは対照的でした。主に400形が使われていましたが、時折1000形の2連もありました。

京急といえばカイトク！快速特急という種別の元祖です。当時は品川～久里浜間の運転で、600形が主に使われ、関東で気軽にクロスシートに座れる唯一の列車でした～これは今でも変わりませんね。そっけないデザインの種別版も懐かしいですね。　足元に広がる安浦の町は、当時は漁港の面影を残すとともに、近くにある自衛隊相手の怪しげな店（黄金町のガード下と同業です）もあるという・・・そんな場所でした。

当時の京急400形には様々なバリエーションがありましたが、これは旧600形を改番したものです。戦後初のクロスシート車500形と同じ顔つきで、地下鉄乗り入れで貫通式が標準になるまでの、京急フェイスの元祖でした。日車の初期新形台車～もちろん吊り掛け駆動～も今や懐かしいですね。

この当時は京急にも荷物輸送がありました、なんと名車230形がその任に就いています。大きな窓越しに見えているのはどんな荷物でしょうか？　230に始まる京急伝統の大窓を受け継ぎ、その当時からの夢を実現した地下鉄直通特急（現在は快特）の1000形が遠くに猿島を望んで南下します。反面、乗り入れ企画にあわない京急独自の装備~WH式密連、運転士が操作するドアエンジン、そして前面非貫通の京急フェイス・・・が消えたのは残念でした。

京浜安浦は今は県立大学と改称され、海側にはショッピングモールもできているようですね。一度カメラ片手に遠征してみようか、などと思います。

コメント 9

こんばんは。
写真に写っている中でかろうじて乗車経験があるのが600型です。
大きな窓のクロスシート車両が料金不要の優等列車に運用されており、地元の小田急と比べると地域密着の姿勢が好ましく感じました。
by やまびこ３ (2010-06-30 22:16) 

やまびこ3様

そ、そうですか・・400系とかは結構後まで残っていたのですが～歳の差がわかりますねえ（汗＆笑）
by Cedar (2010-06-30 22:40) 

hajime様

はじめまして・・ご訪問＆コメントありがとうございます。
by Cedar (2010-06-30 23:05) 

京急230型は　ホビーセンターカトー で良く見ています。
大切に保存しているのに‥商品化していただければ、と、思っております。
by suzuran6 (2010-06-30 23:20) 

suzuran6様
カトーの保存車は私も見た事があります。さすがにきちんと保存していただいており有難いですね。
230はNの製品は無かったでしたっけ？
by Cedar (2010-06-30 23:27) 

非貫通二枚窓６００形の「快特」はスピード感があって
カッコいいですね！　４００形は空港線で運転されていた
晩年にかろうじて乗車経験があるくらい。その頃の空港線は
今と違って、だいぶのんびりしていました。
by あおたけ (2010-07-01 09:11) 

■あおたけ様
京急の個性が、最近だいぶ薄れてしまいましたね。やはりこの頃の電車はカッコいいです。
空港線はホントに変貌しました。なくなっていた羽田～成田の直通特急もスカイアクセス経由で復活するし、いっそのことAE100型の直通特急を走らせて欲しいものです。
■む～さん様
ご訪問＆nice!ありがとうございます。
by Cedar (2010-07-02 08:16) 

昭和５０年代、大学生の時通学で使っていました。
当時は、急行に４００形５００形ツリカケを使っていて、
時々１００キロを超える猛スピードを出すのに感動していました。
写真をいっぱい撮っておけば良かったと悔やまれます。
by manamana (2010-07-18 08:17) 

■manamana様
京急は＜関東の関西私鉄＞という感じで、スピードは昔から凄かったですね。特に吊り掛け・カルダン入り乱れていた時代は楽しかったです。今まで定期的に利用する機会が無いのが残念です。
■ドラもん様
遅くなりましたがnice!ありがとうございました。
by Cedar (2010-07-18 08:49)